歴代選手で作る"誕生月別ベストチーム"

 プロ野球はいつ開幕するのか...
 というか開幕できるのか...

 そんなことばかり考えているうちに今日もまた開幕予定日の再延期が決まった。
 本来ならばナイターを観ながらビールを飲んでいたはずの今日もハイボールを濃いめにしてAmazonプライムを観ている。
 仮面ライダー電王はそれはそれでめちゃめちゃ面白いのだが、やはり野球が観たい。野球不足だ。

 そんな今日4月3日(制作当時)は巨人ファンにとって非常に熱い日である。というのも2000年代巨人軍の投打のスーパースターである高橋由伸と上原浩治、そして澤村拓一の3人の誕生日であり、加えて元阪神監督であり言わずと知れた鉄人アニキ 金本知憲の誕生日でもあるというかなりたまらない日であるからだ。

 他に同日誕生日のメンバーがこれほど豪華な日は無いのではないか。

 そんなことを考え、調べていくうちにひとつの事を考えた。

「誕生月別にベストメンバーを揃えてひとつのチームを作った時に12チームでどのようなメンツになるのか」と。

早速ご紹介していこう。

ちなみにチーム制作の条件として、
(1).監督を1名必ず据える
(2).選手は投手が先発5名 救援2名 抑え1名の計8名。
(3).野手は14名でポジション別の内訳は決めない。
(4).オーダーは指名打者制を採用。

※打順については私の独断によるものなので悪しからず。

 意外にもかなり面白い結果になったので、暇つぶし程度にも是非見て頂きたい。


1.「チームJanuary」

監督 【水原茂】
1.中 青木宣親
2.二 西村徳文
3.一 新井貴浩
4.三 衣笠祥雄
5.指 F.セギノール
6.左 石嶺和彦
7.右 新庄剛志
8.捕 森祇晶
9.遊 中島卓也
投手 堀内恒夫 星野仙一 星野伸之 石川雅規 千賀滉大
救援 B.ファルケンボーグ 森唯斗
抑え 久保田智之
控え 細川亨
         中畑清 水口栄二
         田尾安志 陽岱鋼

 まずは1月生まれ。
 監督には巨人などで5連覇含む通算9度の優勝、通算1586勝の名将 水原茂氏を迎えた。
 真っ先に目に付くのは先発陣であろうか。
 なんと堀内恒夫 星野仙一という殿堂入りレジェンドが二枚看板を形成。そこに星野伸之、石川雅規という技巧派の投手が続き5番手に現日本球界を代表する本格派 千賀滉大というローテ。
 打線は1,2番に青木宣親、西村徳文というスピードスターが座り、新井貴浩、セギノールの2人で打線の核 衣笠祥雄を挟んだ。
 森祇晶捕手は堀内との巨人軍V9時代のバッテリーの再現や、打倒巨人に燃えた星野とも組む事にもなるし、"記憶に残る男"新庄剛志が下位に控えている点など、話題性は尽きないだろう。


2.「チームFebruary」

監督 【広岡達朗】
1.中 柴田勲
2.右 谷佳知
3.左 長池徳士
4.三 長嶋茂雄
5.指 門田博光
6.一 T-岡田
7.二 岩村明憲
8.遊 豊田泰光
9.捕 中尾孝義
投手 沢村栄治 秋山登 斎藤雅樹 黒田博樹 和田毅
救援 豊田清 S.マシソン
抑え 佐々木主浩
控え 大久保博元
         初芝清 片岡易之
         N.ソト 大村直之

 次に2月生まれ。
 こちらは比較的投打のバランスが取れている印象。
 投手陣は沢村栄治と秋山登という昭和初期-中期のレジェンドに、斎藤雅樹、黒田博樹、和田毅といった平成のエース達が続くローテ。守護神には大魔神佐々木主浩という豪華さ。
 打線はミスター長嶋茂雄を長池徳士、門田博光の70年代のパ・リーグを代表するスラッガーで挟む贅沢な並び。
 この面々を前に、広岡達朗監督がどう采配するのか楽しみだ。


3.「チームMarch」

監督 【川上哲治】
1.遊 高橋慶彦
2.二 R.ローズ
3.右 レロン・リー
4.一 大杉勝男
5.指 R.バース
6.捕 阿部慎之助
7.左 蓑田浩二
8.三 小川博文
9.中 末次利光
投手 米田哲也 若林忠志 今中慎二 郭泰源 館山昌平
救援 平野佳寿 菊地原毅
抑え 鹿取義隆
控え 中村武志
         山下大輔 菊池涼介
         礒部公一 多村仁志

 3月生まれはなかなか渋いメンツが揃った。
 巨人軍V9時代の監督 川上哲治氏と同郷出身の末次利光が再び同じユニフォームを着ているのが個人的には熱いが、他のメンツも錚々たる顔ぶれである。
 2人で587勝という米田哲也と若林忠志の2人を中心に緩急の今中慎二、快速球の郭泰源という左右の90年代を代表する投手が控え、野手はセパ両リーグでアーチを量産した大杉勝男を4番に据え、5番に三冠王バース、6番に阿部慎之助という時代を超えた夢のオーダー。
 高橋慶彦、ローズ、リーという好打者が並ぶ上位打線を含め抜け目のない打線である。


4.「チームApril」

監督 【仰木彬】
1.左 高橋由伸
2.右 福留孝介
3.中 秋山幸二
4.一 ブーマー
5.指 金本知憲
6.三 中西太
7.遊 二岡智宏
8.捕 會澤翼
9.二 平野恵一
投手 梶本隆夫 桑田真澄 岩隈久志 内海哲也 前田健太
救援 上原浩治 吉井理人
抑え D.サファテ
控え 福嶋久晃
         江藤智 広澤克実
         丸佳浩 秋山翔吾

 そして冒頭にも話した4月生まれだがやはり豪華だ。
 高橋由伸-福留孝介-秋山幸二という夢のような上位打線に、ブーマー-金本知憲-中西太という中軸が組めてしまう層の厚さ。投手陣も250勝投手梶本隆夫を軸に桑田真澄、岩隈久志、内海哲也、前田健太と平成に活躍しているメンツが並び、どこでも投げれるとはいえ上原浩治をリリーフ待機させられるという選手層。最後はNPB唯一の50セーバーサファテに繋ぐという贅沢さ。
 ベンチには江藤智、広澤克実といったスラッガーや丸佳浩、秋山翔吾という好打者も控えるというからエグい。


5.「チームMay」

監督【東尾修】
1.中 飯田哲也
2.二 千葉茂
3.三 掛布雅之
4.一 王貞治
5.左 山内一弘
6.指 O.デストラーデ
7.右 R.ブライアント
8.遊 宇野勝
9.捕 里崎智也
投手 V.スタルヒン 江川卓 小松辰雄 工藤公康 伊良部秀輝
救援 小林雅英 五十嵐亮太
抑え 江夏豊
控え 吉永幸一郎
          加藤秀司 井端弘和
          柴原洋 英智

 続きまして5月生まれ。
 こちらもビッグネームがズラリ。当時のライバル関係だった江夏豊-王貞治、江川卓-掛布雅之ら4名が同じチームというのは往年のファンからするとたまらないだろう。当時をリアルタイムで見ていない私でさえ胸が高鳴る。
 デストラーデ、ブライアントの80年代〜90年代のパ・リーグを代表する外国人スラッガーが6,7番に座る一方で、上位には飯田哲也-千葉繁という繋ぎの打者がおりバランスも良い。
 救援陣もセパを代表するリリーバーが揃い、江夏へのリレーは磐石だ。


6.「チームJune」

監督【野村克也】
1.遊 鳥谷敬
2.右 前田智徳
3.中 松井秀喜
4.指 張本勲
5.左 和田一浩
6.一 R.ペタジーニ
7.捕 城島健司
8.三 片岡篤史
9.二 土井正三
投手 稲尾和久 高橋一三 西本聖 川上憲伸 涌井秀章
救援 J.ウィリアムス 宮西尚生
抑え 角盈男
控え 小林誠司
         川崎宗則 岡本和真
         屋敷要 サブロー

 次は6月生まれ。私も6月生まれなのでこの月には思い入れが強くなってしまうが、他に劣らず素晴しい面々が揃った。
 まず監督にノムさんこと野村克也氏。4番に3000安打&500HRの張本勲を据え3番の松井秀喜と夢の500本塁打コンビを形成。注目は2番に座る前田智徳で打線の厚みが一気に増す。
 投手は神様仏様稲尾様がエースに君臨。高橋一三、西本聖と左右のレジェンドに加えて川上憲伸、涌井秀章と00年代のエースピッチャーが並びそびえる。   万が一ピンチの時には角盈男もいるので安心だ。


7.「チームJuly」

監督【鶴岡一人】
1.右 真弓明信
2.二 高木守道
3.一 中村紀洋
4.左 W.バレンティン
5.三 原辰徳
6.指 山田哲人
7.中 糸井嘉男
8.遊 中島裕之
9.捕 木俣達彦
投手 小山正明 山田久志 北別府学 川口和久 大谷翔平
救援 B.シコースキー 石毛博史
抑え 藤川球児
控え 相川亮二
         篠塚和典 西岡剛
         高田繁 田口壮

 お次は7月生まれ。
 非常に世代のバランスが取れているチームができた。
 投手は小山正明-山田久志-北別府学の殿堂入りトリオの一方で平成生まれの二刀流 大谷翔平も5番手で控える。
 打線の方も60年代〜70年代の名手高木守道や80年代〜90年代のスター原辰徳、00年代の中村紀洋に10年代の山田哲人と世代別のスターが顔を揃えるドリームチーム。スラッガータイプが他と比べて少なめなので60発男のバレンティンの存在はカギになりそう。
 歴代最多勝監督鶴岡一人氏の手腕も注目だ。


8.「チームAugust」

監督 【別当薫 】
1.二 立浪和義
2.右 内川聖一
3.中 T.ローズ
4.一 清原和博
5.指 T.ウッズ
6.三 中村剛也
7.左 稲葉篤紀
8.捕 古田敦也
9.遊 石井琢朗
投手 金田正一 山本昌 野茂英雄 佐々岡真司 ダルビッシュ有
救援 大野豊 青山浩二
抑え 津田恒実
控え 伊東勤
         藤村富美男 李承燁
         松本匡史 広瀬叔功

 こちらは8月生まれだが、もしかしたら今まで出た中で最強に近いかもしれない。
 立浪和義-内川聖一というヒットメーカーの上位に、ローズ-清原和博-ウッズ-中村剛也という破壊力抜群の中軸。下位も稲葉篤紀-古田敦也-石井琢朗という2000安打達成打者がズラリ。ハッキリ言って怖すぎる。
 投手はこちらもこちらで意味が分からないメンツが揃った。不滅の大記録400勝投手の金田正一を筆頭に山本昌-野茂英雄-佐々岡真司-ダルビッシュ有と沢村賞受賞者がズラリ。MLBの一線で活躍した投手も2人と、そのスケールの大きさは屈指だろう。
 他にも正捕手古田敦也、2番手捕手伊東勤というセパを代表する名捕手やミスタータイガース藤村富美男がベンチで待機しているのも相当ヤバいチームだ。


9.「チームSeptember」

監督 【西村正夫】
1.遊 野村謙二郎
2.二 今岡誠
3.中 W.クロマティ
4.捕 田淵幸一
5.一 西沢道夫
6.右 駒田徳広
7.三 松永浩美
8.左 谷沢健一
9.指 石毛宏典
投手 鈴木啓示 杉下茂 平松政次 杉浦忠 松坂大輔
救援 水野雄仁 林昌範
抑え M.中村
控え 山倉和博
         川相昌弘 荒木雅博
         緒方耕一 栗山巧

 次は9月生まれ。8月生まれと比べると若干インパクトは劣るもののそれでもかなりえぐめの実力者が揃った。
 まずはなんといっても先発投手陣。300勝投手の鈴木啓示をはじめ、フォークボールの神様杉下茂、カミソリシュートの平松政次と名球会入りの殿堂入り投手が並び4番手に史上最高のアンダースロー杉浦忠、そして平成の怪物松坂大輔が5番手だ。かなりヤバい(語彙力)
 打者もミスタードラゴンズ西澤道夫や3代目ミスタータイガースの田淵幸一、ミスターレオ石毛宏典など、各球団を代表するスターが顔を並べた。野村謙二郎-今岡誠-クロマティの上位もかなり面白い。


10.「チームOctober」

監督 【山本浩二】
1.右 イチロー
2.遊 松井稼頭央
3.一 小笠原道大
4.指 A.ラミレス
5.三 小久保裕紀
6.中 柳田悠岐
7.左 大島康徳
8.捕 江藤慎一
9.二 辻発彦
投手 別所毅彦 郭源治 杉内俊哉 成瀬善久 菅野智之
救援 武田久 浅尾拓也
抑え 山崎康晃
控え 的山哲也
         大石大二郎 高木豊
         清水隆行 M.マートン

 10月生まれのメンバーもかなりヤバい。
 第3回WBCで実現しなかった山本浩二監督(小久保裕紀)-イチローのタッグも熱いが、やはりイチロー-松井稼頭央-小笠原道大という、「平成ベストナインを決めろ」と言われたら個人的に組みそうな並びが実現してしまった。更にラミレス-小久保裕紀-柳田悠岐-大島康徳-江藤愼一-辻発彦と切れ目がない。控えには清水隆行やマートンと、チーム全体的に安打製造機が集まった。
 投手陣も別所毅彦という往年の大投手を始め郭源治、杉内俊哉、成瀬善久、菅野智之と現代までの好投手が続き、守護神は現侍ジャパンのクローザー山崎康晃が務める。
 かつてのマシンガン打線のような打ち勝つ野球が望める。


11.「チームNovember」

監督【三原脩】
1.中 福本豊
2.遊 宮本慎也
3.左 筒香嘉智
4.右 青田昇
5.指 山崎武司
6.三 岡田彰布
7.一 大豊泰昭
8.二 浅村栄斗
9.捕 醍醐猛夫
投手 小林繁 村田兆治 斉藤和巳 金子千尋 田中将大
救援 山口鉄也 高津臣吾
抑え 岩瀬仁紀
控え 甲斐拓也
         山川穂高 T.ブランコ 小早川毅彦
         大島洋平

 11月生まれのメンツを見てみると、福本豊-宮本慎也の1,2番を見ると小技も絡ませた堅実な野球をするのかと思いきや筒香嘉智、青田昇、山崎武司、大豊泰昭、ベンチに山川穂高、ブランコと本塁打王経験者がズラリという超重量級打線を形成している。投手陣は先発陣が村田兆治、斉藤和巳、金子千尋、田中将大とパ・リーグ色が強い反面、救援陣は岩瀬仁紀、高津臣吾という歴代セーブ数1位、2位が揃い、9年連続60登板の鉄人山口鉄也と、セ・リーグを代表する3名の投手が名を連ねた。救援陣の安心感は随一なので、豪快に一発攻勢で特典を重ね、逃げ切るというダイナミックな野球が見れそうだ。


12.「チームDecember」

監督【藤本定義】
1.中 緒方孝市
2.遊 坂本勇人
3.左 大下弘
4.一 落合博満
5.指 土井正博
6.三 村田修一
7.右 松中信彦
8.捕 谷繁元信
9.二 井口資仁
投手 村山実 権藤博 三浦大輔 岸孝之 則本昂大
救援 建山義紀 馬原孝浩
抑え 与田剛
控え 矢野輝弘
         榎本喜八 福浦和也 A.カブレラ
         小鶴誠

 最後に12月生まれ。
 こちらもバランスの取れたチームができたように思える。
 三冠王3回の落合博満を4番に据え、戦後のスター青バットの大下弘とパ・リーグを代表するスラッガー土井正博で挟んだ超豪華クリーンナップ。更に村田修一や平成唯一の三冠王松中信彦と、平成を代表するスラッガーが下位に続き抜け目がない。ベンチにカブレラがいるのもかなり怖い。
 投手陣は村山実-権藤博の60年代の大投手を始め三浦大輔、岸孝之、則本昂大と現代も活躍する投手が並び、60年もの時を超えた夢のローテが完成した。


13.まとめ

 こうして12球団が揃ったわけだが、今回は最強決定戦では無いので、皆さん各々で推しのチームを探して欲しい。

 普段はプロ野球選手の誕生日など意識することはないが、調べてみると案外バランスよく12ヶ月に名選手は散りばめられていることが分かった。
 実力の偏りも無く、ここまで綺麗に別れるというのも意外な発見で面白かった。

 今回調べていく中で実際にリアルタイムで見た事のない時代の選手のことを多く知れたし、いい歴史の勉強にもなった。


14.最後に

 今回は誕生月別で選手を振り分けてチームを作ったが、冒頭にも書いた通り、オーダーについては私の独断なのでそこは皆さんそれぞれで好きな打順を組んでもらいたい。さらにせっかく12チームできたので2リーグに振り分けてみても面白いかもしれない。

 最後に世界的なコロナウイルスの収束と、同じ誕生日の岡本和真の更なる飛躍を願って〆ることにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?