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【考】単価を決める要素とは_動画編集者

「単価が上がらない」というのは動画編集者の悩みNo .1です。YouTube動画の編集などは元々単価が低い仕事がたくさん出回っていることもあり、「元々単価が低い」というのも一つの要因ではあるでしょう。

では、その単価というのは「何に対して」支払われているのでしょうか。考えたことありますか?

単価とは報酬であり、成果物への見返りである

これも一つの正解だと思います。
単価というのは「クライアントが望む成果物」を作った際に支払われる報酬と同義で使用されることが多いです。ですので、単価は「動画を作る過程」に支払われることになります。

そしてその「動画を作る過程」が、複雑になったりスキルが必要になって対応できる人が限られてくれば単価は上がるし、誰でもできるような編集であれば単価が上がることは考えにくいです。

成果物への見返りであれば、単価は上がらない?

先ほどの単価は「動画を作る過程」に支払われるという理屈で行くと、成果物の難易度や求められるレベルが高くならなければ、単価はあがらないということになります。
見かけだけ上がるとするなら、それは「動画の尺が長くなった」などの、単純に作業工数が増えて、その分支払わないと単価に見合わないというパターンです。
長い尺で長い時間働くのであれば、支払いは上がります。ただ、それは編集者としてスキルが上がったとか、レベルが上がって報酬が上がったということにはなりません。

では、どういう時に単価は上がるのでしょうか。

一つ考えられるのは「期待値以上の成果物を納品した時」です。
元々クライアントが希望していた成果物よりも質の高い、より高いレベルでクライアントの希望を叶えることができれば単価を上げてもらえる可能性はあります。

そしてもう一つが「この人にずっと編集をしてほしい」と思ってもらった時です。単価が少し上がったとしても継続して対応してほしい。いや、むしろ単価を上げてでも気持ちよく対応してほしい。そう思った時に、単価を上げたくなります。

そう考えると、単価には「期待を超える」ということがもっと大事になります。その期待の越え方は、スキルなのか、コミュニケーションなのか、真摯なクライアントワークなのか、いろんな側面から越えることができます。

そしてこのように考えると、「単価」には「成果物を作る過程への報酬」ではなく、「期待値を超える対応への報酬」があると考えられ、そこには「初心者だから越えられない壁」はないです。

どういったことが単価につながるのかを把握しておくだけでも、自分自身の行動は変わります。また、「単価を上げるためだけに」動くと、それはディレクターにもクライアントにもバレます。
単価を上げる行動は「相手に期待値以上の価値提供をしよう」という気持ちから生まれたものでないと、見透かされて単価アップにはつながりません。

「期待値を超える」ことを日々考えることで、自ずと単価は上がっていきます。


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