傷付いても、ただ自分でいればいい。苦しい時にいつも思い出す言葉
これは、マザーテレサが「カルカッタの孤児の家」の壁に書きとめたことで有名になった言葉ですが、
元々はケント・M・キースという人が書いた『それでもなお、人を愛しなさい ―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条―』という本の中に収められていたものです。
日常のささいな事柄に心を揺り動かされてしまう私たち
誰かにひどい仕打ちを受けたとき、
「気にしない」ということはそう簡単ではありません。
一瞬、心がざわめき 痛み、苦しみます。
あの人は何てひどいことを言うんだろう!
――そんな風に怒りが湧いてきたりします。
そんな思いに駆られたとき、私は まずは一呼吸置くようにしています。
悲しみや怒りをその場で相手に返さずに、いったん自分の胸に置いておくようにします。
そして、相手の姿が見えない場所で(多くは自宅に帰って一人になってから)深呼吸しながら、その感情に向けて「優しい息吹」を送り続けます。
地中深く、地球の力強いエネルギーと
宇宙空間を流れる大いなるエネルギー。
その両方を足元から、頭のてっぺんからイメージの中で吸い込むように取り入れ、そして辛く重い感情を吐き出すのです。
自分自身を癒すつもりで、浄化するつもりで 何度も何度も……。
こぼれる涙は好きなだけこぼれるに任せ、
ただ静かに自分自身の感情と向き合い、癒すことに努めるのです。
そしてそのあとで、例の「マザーが壁に書いた言葉」を思い浮かべてみるのです。
源では一つに繋がっていても、現世では果てしなく分かり合えない魂たち
人というのはとても残酷で、どうしても自分中心のものの見方をしてしまいます。
こうしている私自身でさえ、もしかしたら誰かの目には、そのように映っているのかもしれません。
けれどもそうやって起きたことは、ただ「起きただけ」の事柄に過ぎないのですよね。
ただ目の前に現れ、通り過ぎるだけの出来事に対して、
「ひどい!くやしい!」とか
「悲しい……傷付いた」とか、
そこに意味づけをしてしまうのは、紛れもない自分自身です。
相手を直接どうにかして変えることなんて、誰にも出来はしないと思うのです。
お説教してみたり、怒りをぶちまけてみたり、泣いて訴えたり……
そうすることで、相手の「こちらに対する反応」を変えることは出来たとしても、相手の思いや心まで、完全に変えることなんて出来ません。
それなら、目の前の出来事に対して、自分自身がただ真っ直ぐに向き合うだけでいいんじゃないかと思うのです。
誰かに評価されるためではなく「自分がそうしたいから」する
それは「誰かにほめてもらいたいから、認めてもらいたいから」ではなく、自分自身が最善を尽くしたいからそうする、ただそれだけのこと。
傷付いた自分の心に対しては、優しい息吹をちゃんとかけてあげる。
傷付くことが悪いことだとは決して思いません。
泣いてもいい、自分の怒りを自分で認めてあげてもいいんです。
そして私は、気が済むだけ深呼吸して自分自身を浄化したあと、
「守りの光」のイメージで自分自身をくるりと囲み、すっぽりと光の繭(まゆ)に包まれて
たくさん、たくさん眠ります。
根底から思いが変わるとオーラも変化し、やがては現実をも変えていく
不思議なことに、そうして自分自身にしっかり向き合う「だけ」なのに、
やがてなぜか、いずれは周りも変化していくことが多いのですね。
あれほど悩ませてくれた相手が遠くに行ってしまったり、
私の姿を見て、徐々に信頼出来る仲間が集まってきてくれたり、
どうにももつれていた難問が、ひょんなことから突然解決してしまったり……。
時間はかかるけれど、最終的には円満にものごとが動いていくのです。
結局は、自分との闘い(というか、自分の在り方が全て)なのだな、と思ったりもしました。
私たちは人と関わる中で鍛えられ、人としてだんだん磨き上げられていきます。
実際、人と対面してこそ自分の思いの癖やパターンが浮き彫りになることも多いですよね。
そうして自分自身を見つめて、自分自身をまっすぐに生きてみたいとは思いませんか?
人を直接「変える」ことは出来ないけれど、自分の生き方を変えることなら可能です。
そしてそれは、他の誰でもなく、あなた自身にしか出来ないことなのです。
もちろん、頑張ったあかつきには、ちゃんと事態が動き始めると思うのです。
誰もが自身の課題を乗り越え、魂としての輝きを増すためにこの世に生まれてきています。
それをしっかりやり遂げたなら、神様からのご褒美はちゃんと与えられるものだと思うのです。
――最後に、こちらのマザーの言葉を置いてこの記事を終わりたいと思います。
人に傷つき、心を痛めているあなたのところにも、どうぞ神様からの愛が降り注ぎますように。
※2013年10月に別ブログに投稿した記事をリライトし、こちらに再掲しています。
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