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【世界もココロもグラデーションでできている】⑦ 「虹の7色 素敵な非常識」

こんにちは 八彩理絵子です

「虹のひみつ」について前回「原理」についてお話しました。

今回は【虹のひみつ】②になります

虹が7色であるあるとする起源は、
かの有名な物理学者「ニュートン」の
時代まで遡るそうです。
偉大な物理学者「ニュートン」さんは 
光学の研究でも実はとても有名なのです。
分光学を研究している間に、
可視光の色を音階に準えて(なずらえて)
7色に決めたそうです。
「赤・橙・黄・緑・青・藍色・紫⇒
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」と
科学と音楽を結びつけたということです。

なぜ?
ニュートンの時代の300年前のヨーロッパでは、
音楽が学問のひとつで、
音楽と自然現象を結びつけることが
大事なことと考えられていたからです。

※ニュートンは「7」という数が宇宙において
重要な意義をもつものだと考えていたため
主要な色を7つの音階や、
その他の広く知られているという数字と
対応させたという説もあります。

科学と音楽

「七色の虹」は素敵な非常識!?

虹の色が7色というのは日本では常識。
しかし、世界ではそれが非常識

アメリカやイギリスでは一般的に
6色といわれており、藍色を区別しない。

ドイツではさらに橙色も区別せず5色となり、

アフリカでは暖色と感触のみ
(あるいは明・暗など)で2色
いう部族もあります。

同じように虹を見ていても数が違うのは
なぜでしょう?
虹は連続して変化して色の帯ですから、
はっきりした色の境目があるわけではないため、その国の文化によって
そして時代によっても異なるからです。

日本の色に対する感性は実に繊細です。
例えば、茶色や鼠色でさえ何十種類もの
色名があり、
「団十郎茶」 「路考茶」など70以上の茶が、
「梅鼠」「藤鼠」など各色相の鼠色がある
ことから
「四十八茶、百鼠」といわれています。
豊かな色彩感覚を育んできたことが
わかります。

色の違いは無限ですから、
微妙な違いを的確に捉えて楽しもうとする
日本人の感性が、虹を見つめるまなざしにも
息づいているのでしょう。

日本でお馴染みの「藍色」が、
7色と6色を見分ける差になっているのも
頷けます。
昔から7色という美意識を貫いてきた日本人は
素敵だなと思いました。
今度虹にであえたら
改めてよく眺めてみようと思います。


今日はここまでとなります。
読んでいただきありがとうございました。

「虹についてのお話しは続くよどこまでも・・・」
???10くらいかな

次回は「虹を見るには」のお話しになります。


「四十八茶、百鼠」
日本人の色彩感覚の繊細さに驚いてしまいます。
今日の伝統色は「団十郎茶」を取り上げてみました。

歌舞伎

「団十郎茶」(だんじゅうろうちゃ)
赤みがかったマイルドな茶色で、
渋みというよりは粋な薫りを漂わせています。

この色は、江戸時代の歌舞伎役者、
市川團十郎さんが好んで身に付けたもの。
以降、代々の団十郎が市川家伝統の演目
「暫」の素襖(すおう)にこの色を
用いてきたということです。

歌舞伎役者の芸名などにちなんだ色は他に
「路考茶」「梅幸茶」など多様。
住時の歌舞伎役者の文化的影響力の
強さが窺がえます。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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