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星のかけら、フローライト

星のかけらを拾えたら、こんな感じなのかな。


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鉱物は「地質作用を受けてできた天然の固体」と定義され、美しい色や、魅力的な形で私たちの前に現れます。ーときめく鉱物図鑑 監修:宮脇律郎(国立科学博物館) より


石が好きです。

透明、不透明、様々な色と形、質感...。途方もない時間をかけて作られた美しい結晶。これが地球から自然にうまれたものだという神秘。石を「美しい」と感じられるから、人間でよかったな。なんて思うこともあります。

私のコレクションの中からひとつ。今日のテーマは八面体のフローライト。蛍石ともいいます。


蛍石 【フローライト】
緑や紫、黄色、ピンクなど、カラフルさが人気の蛍石。(中略)はっきりした形の結晶が多く、大きな立方体や正八面体のものも見られます。へき開を利用して形を整えたものもたくさん出回っています。ーときめく鉱物図鑑 監修:宮脇律郎(国立科学博物館) より


個人的に、鉱物の中でもダントツで「いろいろ集めたい!」とコレクション心をくすぐられる存在です。

まずは、色の豊富さ。上記の引用の通りとっても幅が広い!色も形も違うフローライトたちを眺めていると、これがみんな同じ石なのか...と不思議な気持ちになります。私が好きな色は青や緑の寒色系。飾り棚のコレクションも青みがかったものばかりです。また、中には「ゾーニング」といわれる帯状の縞模様が入っているものもあります。


下の写真のフローライトは透明度が高く、淡くて薄いみどり色。よく観るとひとつの角だけ紫色になっています。この色の混ざり方に惚れて購入しました。

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そして形。自然にできた立方体や、ごつごつしたものも素晴らしいのですが、なんといっても八面体!

フローライトといえば八面体。八面体といえばフローライト。なのです!


劈開【へきかい】
一定の方向に割れやすいという鉱物の性質。鉱物種によって、割れやすい方向が決まっています。ー鉱物見タテ図鑑:フジイキョウコ編・著 より


フローライトの場合、この劈開を利用すると八面体に形を整えることができます。(原石を八面体に割る作業、やってみたいなあ...と思うのですが、結構準備がいるのでできていません...)

八面体になると、フローライトの中に混ざりあった色や透明感が一層引き立つ気がします。なんとも魅力的な形です。

鉱物によって硬さも割れやすい方向も違い、人の手で加工するといっても向き不向きがあります。そんな中で、「少し手伝う」だけでこの美しい姿になってくれる。素晴らしい性質です!


少し違う角度から、もういちまい。

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手に取るとこんな感じ。

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普段は、指輪の空き箱の中にドライフラワーで包んで飾っています。

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美しいフローライトを手にすると、子どもの頃夢見ていた「流れ星をつかまえた」ような気持ちになります。ひとつの石のなかにいくつもある色、表面の質感の違い...いくら眺めても飽きません。

疲れた時は、星のかけらをそっと握って力をもらっています。


今後は鉱物の魅力についてちょこちょこ語っていきたいです。石好きの私による、私のための石の記録。です!

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