勇者は世代交代を阻止したい

俺の名はケビン。勇者だ。魔王を倒して20年がたち、平和な生活を妻と子と謳歌している。

俺は生まれたときから特別だった。運命によりこれがあれば、絶対に死ぬことがない不可視の魔法の鎧【プロットアーマー】があったからだ。

俺や他の仲間たちもプロットアーマーを持っている。俺にだけそれが見える。だから仲間集めも容易だった。


だが、ついに魔王が復活して再び討伐に向かおうとした矢先、まさかの知らせが届いた。


「ジョンが戦士の役割を息子に託した三日後に食中毒で死んだだって!?」



プロットアーマーがあれば、食中毒も効かないはずなのに、なぜ!?

だが、俺は気づいてしまった

世代交代したら、プロットアーマーがなくなる上に死にやすくなることに。


【続く】

#逆噴射プラクティス #逆噴射小説大賞

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