私は視野が狭い
私は視野が狭かった。
夢や好きなことを職業にすることが全てだと思う時もあった。
私は視野が狭かった。
お金さえあれば働かずに食べていけるし楽もできると思っていた。
今でも労働はお金のためだけに、生きるためだけに選択する手段でしかないと思っているけど。
私は視野が狭かった。
何でも思い通りにいけば、有名になれば、幸せになれると思っていた。
思い通りにならないこと、ばかりなのに。
私は視野が狭かった。
自分で決めた約束を守ることができないこと、周りの言葉に一喜一憂することがダメなことだと決めつけていたから。
私は視野が狭かった。
嫌なことや苦しいこと、思い通りにならないことが起きなければ、私が生きる意味なんて問わなかったでしょう。
今でも自分の好き勝手にダラダラと現実逃避をして笑いながら生きています。
それでも嫌なことや苦しいこと、思い通りにならないことに感謝できない。
私は視野が狭かった。
善き教え、善き友人に会えてなかったら、人生で思い通りにならないことを世間や身近な人や両親のせいにして不満を抱えて生きていただろう。
私は視野が狭い。
同じ毎日が今日も当たり前のように続くと嘆いているから。
その見方がおかしいのに。
私は視野が狭い。
思い通りに行けばいい人生、思い通りに行かなければ悪い人生だと決めつけているから。
私は視野が狭い。
積み上げてきた実績や交友関係、家族、親友、そして自分の体がいつまでも生きていけることを信じて、無くならないと思い込みながら、ゆっくりと生きているから。
私は視野が狭い。
この世でもらった、身体、金、家族に必ず裏切られることを知らないから。
私は視野が狭い。
私がいつ死んでも、おかしくないことを知らないから。
私は視野が狭くて、周りに振り回されて一喜一憂して、自惚れることもあるけれど、どこまで行っても、ちっぽけで愚かな存在だと知れて良かった。
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