ケンタッキーと中華料理とクリスマス
インバウンドの仕事は繁忙期と閑散期の波が激しく、特にこの時期は予約が減る傾向に。というのもわたしの料理教室で割合の多い欧米人ゲストはクリスチャンが多く、クリスマスあたりは家族と過ごす人が多いため、海外旅行はあまりメジャーじゃないんでしょう。
そんなクリスマス前とはいえ、ときどき欧米からのお客さんもいます。やっぱり話題に上がるのはクリスマスの話。クリスマスにまつわる不思議な日本文化のひとつとして、日本人がクリスマスにケンタッキーを食べる、ということが挙げられます。
本場アメリカでは誰もクリスマスにケンタッキーを食べないのに、なぜ日本人が食べるのか?
外国人にはわりと有名みたいで、ときどきゲストにも聞かれますが、日本人でもなぜか知らない人多いですよね。大丈夫、知ってるていで書いてますけどわたしも最近まで知りませんでしたから。笑
欧米諸国でクリスマスに食べる七面鳥の丸焼きの代わりに、ケンタッキーがキャンペーンをはじめたのがきっかけで、日本人はフライドチキンを食べるようになった、そうです。
ちなみに日本人にとっては、”欧米のクリスマス=七面鳥”のイメージが強いですが、アメリカでは七面鳥は11月第4木曜日のサンクスギビング(感謝祭)に食べる料理という認識が強いそう。
ではアメリカ人は何を食べるのか?という話になったんですが
ニューヨーカーは中華を食べるのが伝統。
と言われまして、え、なんで?!となったのが昨日の話です。
理由はわからないけどみんな中華食べるよ〜と言うので、いやいや、あんたらニューヨーカーとか言いながら出身NYちゃうやん!ほんまにその情報合ってる?
って思ったんですけど、あとからTwitterでつながっている他のアメリカ人ゲストに聞いてみたところ、ちゃんと理由がありました。わざわざ親切に教えてくれるなんて、Twitter便利です。
クリスマスはどこも店が閉まり唯一オープンしてるのが中華料理店なので、お祝いをしない人やクリスマスに手料理を作らない人は中華料理を食べる。
らしい。ちなみに、
宗教上クリスマスを祝わないユダヤ人がクリスマスに中華料理を食べる。
というのも有名らしく、最近ではクリスマスに食べる中華料理店特集なんてのも人気だそうです。
なるほど〜。特にお祝いとかじゃなく普通に合理的な理由でした。
ちなみに一般的なアメリカ人はクリスマスに七面鳥を食べる人もいますが、ハムやローストビーフを食べる人も多いそうで、人によってマチマチだとか。多民族国家なのでクリスチャンでない人も多いため、Merry Chrismas よりも Happy holidays という挨拶が一般的らしいです。
そう考えるとクリスマスに中華料理が人気、というのもなんだか納得できますが、やっぱり日本人のわたしには、王将よりケンタッキーの方がクリスマス感が出ていいかなぁ、なんて思ったり。どっちも美味しいですけどね。
それではみなさん、Happy holidays!!
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