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記事一覧

目出度き表札<掌小説>

余りいい気持ではない。
本音を言えば、穏やかではない。フクザツな気分だ。
一言ぐらい、何とか言うのが礼儀だろう。
夫に言っても、取り合わない。
「ああ」だけで終わる。
息子に言っても、
「いいんじゃね?」以上である。
娘ときたら、
「すごいよねぇ~っ。流石はウチ」だの、「どっかから取材が、来るんじゃない?」だの。
真面目に聞いているとは、思われない。

四六時中、表札の横で写真を撮られる。
「縁起

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風にお願い<詞>

ふと今思いたん出したの 今日はあの人の誕生日
何となくそうね 自然消滅(お別れ)しちゃた あの人が生まれた日

少しはやせた? メガネは替えたかしら などと今更に
当時の面影 追ってみる お別れ(自然消滅)したはずなのに

メールを打とうと したけれど きっと思われえるわね
未練たらたらタラちゃん女(おんな)と そんなの悔しいわ
第一携帯持ってない 持ってないのよ あの人は
電話番号?消しちゃった

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今こそ歌~能登半島地震被災者へ捧ぐ~<作詞>

今日もかの地には 雪が降り積もっている
明日(あす)も明後日(あさって)もその次も 同じく雪だろう

地割れだらけの道路(みち)に 崩壊している我が家
電気も水もまるでなく 食べ物とて同じ
車中泊の生活は いつまでいつまで続くのか
避難場所を転々と それでも子供は明るいけれど
本当は悲しかろうて その笑顔の裏

こんな時こそ 歌を歌おう
アニソン演歌に 流行歌
どんな歌だって いいじゃない
鼻唄ハ

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笑う門には<詞>

「こんなのいいじゃん!必要ない」
あなたは言っていたけども、証明なのよ公的な。
「結婚しました、この2人」
ちゃんと証明しないとね。
だから役所に行きましょう。行って認めて貰うのよ。

あなたとわたしの赤い糸。
こんがらがったね、長かった。
途中、途中で色が褪せ、途中、途中で、切れ掛けた。
だけど結局、お互いを信じて共にと誓ったね。
だから公(おおやけ)公的に祝って認めて貰うのよ。

なんだかんだ

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夫よ<完全妄想詩>

夫よ 今は亡き夫よ
あなたとの日々を思い出す

小春日和の休日。
たまたま夫婦で居間にいた。
何をするでもなく、ただ過ごす。

開けた窓の前に立ち、あなたは空を見上げていた。
と、「ブバッ!」
すんごいオナラが、あなたから出た。
同時に「すぅー!」
わたしからも出た。

(・・・・・)
(・・・・・)
共に視線を向けた先に、二本の白い線。
ニオイを帯びそうな、線が各々立ち上り、
やがて
1つとなっ

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月を見ながら<詩>

きっと今頃 あの人も 
この月を見て 悩んでる
わたしがそうであるように
窓から見える この月に
溜息ひとつ またもつく

どうして言えない あの言葉
ずっと同じよ ねぇわたし
どうして言わない あの人も
思い浮かべて 責め立てる

わたしが言うのを 待っている
だっていうのは 男でしょ
いやいやそんなの 関係ない
真面目な声が 聞こえてる

いつまで仲良し 続ける気?
そうじゃないのね お互いに

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わたしの旦那様<詞>

長閑な日曜日 寝そべり旦那が本を読む
かつてはいたよね 子供がね
けど今2人 2人切り

ずいぶん白髪が 増えたじゃない
立ててる髭も 白くてよ
お茶など静かに飲みながら わたしはひとり笑っている

知らない間に経ったのね 経ってしまったわ30年

初めて会った日 初めて言葉を交わした日
初めて手を繋ぎ あるいたあの道
そっとあなたは 包んでくれたのよ
優しくそっとね

ああ今 わたしがもう一度 

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星の歌<詞>

友よ 今は亡き友よ 
わたしの親達は 行ったかな?
ちゃんと挨拶は出来ただろうか?「あの子の親です」と

友よ 今は亡き友よ
良ければ 話して下さいな
あなたとわたしとの関係 こんなことがあってねと

初めて会った印象 東山線での会話
ふとした言動 意外な一面 あたなが感じた わたしの色々

「形あるものは」 
諺(ことわざ)の続き 時期こそ 違いはあるけども
人は必ず星になる 旅立つのが運命(さ

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必要な人・君<詞>

「好き」とか 「愛してる」とか
凡(ぼん)な言葉じゃ 駄目よ わたしは落ちなくてよと
君は 言ったね
チョイとばかりに自分に酔ってる プレイガールな君
だから落としてやる チョイとばかりに大変だけど 高値の花を落とすのは
僕の決意さ

そうして考えた 思いついたよ 君の眼を
じっと瞬きもせずに ポツリ一言だけ 「君が必要なんだ」

それかわたしへの思い? 口説き文句と思ってる?
瞬間 冷笑したけど

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或る日、或る時<現代詩>

考えてみても分からない、言葉や行動がある。
どうこうしたって意味不明。
だけど気になる。気に掛かる。
(何なんだ、何なんだ、何なんだ)
何度
思って見ても分からないから、遂には放任。放っておく。

けど、いつも。
何となく
心の隅に置き、頭のどこかに置いて置く。
と、(あっ!)
或る日、或る時。
突然、分かる。瞬時に、分かる。
全てが拓ける。

悟りの境地だ。

太陽<現代詩>

もあもあとしたものが 空の一本線に出る
うすぼんやりとぼーっとだけ 薄く赤く
やがてそれがはっきりとして ぼわぼわになってゆく
空を滲ませる

ぼわぼわを彩る 赤い光は 知らない間に滲ませる
黄色さを黄金色を
そして 今日も赤い色 太陽が出て来る

あゝ 今日の輝きよ 希望の朝日 君は太陽
あゝ 人に草花に 風に何かを 与え給え
あゝ きっとその色は 世界が望む赤い色
あゝ そして時には 雲に隠れ

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結婚記念日<現代詩>

※今年も終戦記念日が近いなぁ。
(・・・・・)思っていたら自然、できました。

「何でまたそんなに日に」
顔を曇らせて 多くが聞くけど
わたし達の 結婚記念日は 8月の15日
終戦記念日なの

値段が安かったからとか 式場が空いていたからとか
そんな理由じゃないのよ
忘れてはならない日だから 日本にとって特別な日
忘れてはいけない日 だからだからこの日に
しようとね決めたのよ 旦那さんと

ちょい

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山形県版・2番の歌詞ができました。~「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」の一部を替え歌として~

下記。
山形県版・2番の歌詞ができました。

庭園美し浄光寺 冷たい肉蕎麦流石(さすが)だね
今宵の湯煙肘折へ 嗚呼更に潤う
※浄光寺→山形市内にある、お寺です。

これね「下記」って。

サザンの「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」好きな曲です。

 マーリンルージュで愛されて 大黒埠頭で夢を見て
 シーガーディアン酔わされて まだ帰りたくない

部分を、わたしの故郷・群馬。愛する群馬版で

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「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」の一部を替え歌として見る。

サザンの「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」好きな曲です。

 マーリンルージュで愛されて 大黒埠頭で夢を見て
 シーガーディアン酔わされて まだ帰りたくない

部分を、わたしの故郷・群馬。愛する群馬版でやってみました。

生糸の歴史に思い馳せて 大玉名月齧りついて
桐生ボートであげる飛沫(しぶき) ああその眩しさよ
  ※名月→群馬名産の林檎です

2番には
寛ぐお宿は水上温泉 昇ってみよ

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