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【看護学生】看護過程の進め方(授業向け)

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
今回は看護過程の進め方についてです。
今更とも思いますが、現在各領域の授業で看護過程を学んでいる人もいると思います。私の学校では、事例が提示され、それを進めていく形式でした。この段階で、基礎的な看護過程と実習での看護過程を終えていましたが、まだ進め方がぼんやりしていて、自信がありませんでした。
最終的には量をこなすことに尽きますが、改めて全体の流れを伝えることで、少しでも自信につながったら幸いです。

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結論
1.適切な情報をとる
2.ポイントを押さえてアセスメントをする
3.アセスメントの結論を全体像、関連図としてまとめる
4.看護診断を立て、明確化する
5.問題解決のための看護計画を立てる

1.適切な情報をとる

これに関しては授業ではあまり気にしなくてもいいかもしれません。
事例で出される情報は既にある程度選ばれているため、使用する可能性が高いものになります。
必要なこととしては、これらの情報がアセスメントにおいて、どの項目に振り分けられるのかを理解しておくことです。
ゴードンであれば11領域、ヘンダーソンであれば14領域のどこにどの情報が使えるのかを考えてみてください。

2.ポイントを押さえてアセスメントをする

以前の記事(参照:アセスメントのポイント)でも上げていますが、それぞれのアセスメントにはポイント(どう結論づけるか)があります。
これらを踏まえて、アセスメントを進めていけば、まず大丈夫です。
ちなみに、それぞれの領域で書き方にコツがあります。

成人領域や母性領域→正常か異常か
老年・在宅領域や精神領域→思われる、考えられる
と結論づけることが多い
また、小児領域では、成長発達と結びつけること求められる

アセスメントの書き方

基本の形は「一般論→その人のアセスメント」という流れです。最初に一般論を書き、その一般論を基に、その人はどのような状態なのかを書いていきます。これを各項目ごと(アセスメントのポイント)に行なっていきます。

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大まかな流れはこのような形になります。一般論→アセスメント→一般論→アセスメント…
場合によっては、アセスメントに一般論をつける必要がないこともあります(教員がスルー、自身の体力的に無理、もう分かりきっていること)が、できる限りこの形にした方が後からわかりやすいと思います。

3.アセスメントの結論を全体像、関連図としてまとめる

アセスメントができたら、それぞれの項目ごとで結論を出しておきましょう
以前の記事の具体例(参照:COPD患者のアセスメント)に各アセスメント領域で結論を書き出しています。
これが、全体像や関連図のキーワードになります。
この言葉を使って、その人の総合的なアセスメントをまとめる作業が全体像、関連図です。
普段は結論を出さない、出すように教わっていない人でも、ここにつなげやすいので、是非やってみてください。

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関連図の書き方

関連図は病態関連図にその人にしかない情報(治療、家族、思いなど)を加えた形です。
まず、軸となる流れを書きます。
基本は主疾患についてです。
その軸が書けたら、横に疾患と関連した身体症状、治療、それに伴う生活の変化、家族との関連などを書いていきます。
イメージとしては、雪だるまのように少しずつ、書き増していく感じです。
また、上から順に出来るだけ時系列になるように書いていきましょう。

4.看護診断を立て、明確化する

明確化はこの分析(アセスメント、全体像、関連図)で明らかになった問題を浮き彫りにし、看護診断の根拠をつける作業です。
看護診断の立て方は基本的に問題であれば、その問題名をそのまま使うか、NANDAの看護診断集から引っ張ってくればOKです。ちなみに、ウェルネスの場合は看護診断集からが一般的です。
そして、明確化では、
・診断名の一般論
・その診断に至った経緯
・看護の方向性(全体的な目標)
・看護診断名

を順番に書いていきます。
ここでも情報やアセスメントが必要になるため、やはり分析はポイントを押さえてやっておいた方がいいです。

5.問題解決のための看護計画を立てる

看護計画では、その問題を解決するために、
・何を目標とするのか(短期目標、長期目標)
・何を観察項目とするのか(OP)
・看護行為(ケア)は何をするのか(TP、CP)
・指導内容は何か(EP)

を順に書いていきます。
根拠はその人に合った形で書いていきます。
TPとEPの違いを解説しておくと、
TPは看護者主体で行う行為、EPは患者主体で行う行為を看護者が強化するための行為
となります。

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まとめ

1.適切な情報をとる
2.ポイントを押さえてアセスメントをする
3.アセスメントの結論を全体像、関連図としてまとめる
4.看護診断を立て、明確化する
5.問題解決のための看護計画を立てる

看護過程は何度も繰り返していくうちに徐々に自分のものになっていきます。
しかし、慣れないうちは自分が今何をしているのか、どこへ向かうべきかが分かりません。
この進め方で、自分が今どこにいて、この先に何があるのかを確認してみてください。
全くわからなくても、不安は軽くなると思います。
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