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あなたによりそうLINEBot「きみとうさぎ」制作ばなし


いまコミュニケーションがアツい!

最近、MBTI診断などの性格診断が流行っていますね。
コロナ禍で人と人とが隔絶された反動か、人と人とのコミュニケーションのあり方が見直されているようにも感じます。

AIの技術がどんどん進み、AIと会話をする機会も増えましたが、どうにもイマイチしっくりこないです🤔

そこで、性格診断の結果をAIに伝え、自分の性格を前提に会話ができるLINEBotがあればいいな!と思い、
きみとうさぎ」というLINEBotを作っています!


開発中なので予告なく動かなくなったり、機能がなくなったりしますが試したい方はぜひ💦


「きみとうさぎ」の機能

LINEBotとして提供
機能説明

①性格診断

まずは作るにあたり、いろんな性格診断を調べて「ビッグファイブ診断」といわれる診断が良さそうだなぁと、専門書を熟読しました!

性格診断の回答結果をもとに、あなたの性格を分析し「よりそってくれる」LINEBotです!

追加性格診断機能(開発中)

性格診断って、質問に答えたら結果が出て終わり。というのが一般的ですが、性格なんてシチュエーションでいくらでも変わるはずで、そういう微妙な性格を拾いながら、性格診断を育てていくアプローチができないかな?と思い、追加診断機能を開発中です。

ビッグファイブ理論による「特徴的な性格」を10個ほどピックアップし、10個の性格ごとの回答を引き出せるGASを開発しました。

この質問と回答のセットを使い、「どの回答があなたの感覚に近いですか?」というやりとりを少しずつやっていくことで、性格診断を育てる機能を実装中です。

②会話機能

性格診断が終わったらその結果をもとにユーザーの性格を分析し、その知識をもとにユーザーの回答に答えます

性格診断は「外向性」や「協調性」といった難しい言葉が使われていて人間に優しくないなと思ったので、
「どんなうさぎ」が心のなかに多いか?という表現でわかりやすく伝えています。
たとえば「外向性が高い」という性格であれば「いそぎうさぎ」がたくさんいる、という表現にしています。

いそぎうさぎのイメージ

言葉だけでは分かりにくいと思うので、イラストを用いて解説する機能も考えています。

③生活の知恵やメンタルケアのヒント

このLINEBotがどういう価値を提供できるかを考え、会話だけでなく、生活の知恵やメンタルケアのヒントを提供したいなと思い、機能を実装中です。

背景知識が膨大になりそうなので、この部分だけでもRAGを組み込んだLLMのサービスを利用しようと思っています。

開発に至るはなし

育児お悩み相談Bot「キクゾー」の開発

都知事杯オープンデータハッカソン2023に出場し、育児お悩み相談Bot「キクゾー」を開発しました!

都知事杯オープンデータハッカソン2024のトップページに載ってしまった私

詳細はこちら

当時はまだ、ギリギリGPTsが出てない頃だったので、簡単なことしか応答できないBotでしたが、開発を通して、「AIでもいいから誰かに相談したい」というニーズがたくさんあることに気がつきました。

副業占い師

私はエンジニアをしながら、副業で占いをはじめるのですが、対面で「占い」をする前後にも価値を提供できたらなと考えました。

このサービスは個人情報の観点から名前などの個人情報を一切取っていないのですが、ユーザーの許可がある場合に、AIによる他者紹介という形で、パーソナリティを提供する機能を実装するのが最終目標です。

占いは、事前情報があればあるだけありがたいので、事前に相手の性格や人となりがわかっていることは大きなメリットになります。
また、占いで話した内容をAIにフィードバックすることで、性格診断とはまた違った観点のアドバイスを、占いが終わった後でもAIが提供できるようなBotにしていきたいなと思っています。

このシステムがあれば、たとえば育児相談をリアルに受ける人も、その人の性格やAIにどんな悩みを相談していたのかが事前にわかることは大きなメリットです。
また、実際に相談を受けた内容をAIにフィードバックさせることで、より良い会話ができるのではないかと考えています。

物理的に「ある」LINEBot

AIと会話する系のLINEBotは正直いろいろあります。
私もいくつか使ってみましたが、結局長続きしません。

なぜか考えてみたところ、「相談相手が物理的にいない」というのが、ひとつの理由なんじゃないかと思いました。

そこで和紙素材の名刺を作り、NFCタグを裏に貼ったものを準備しました。

和紙素材なのでひとつひとつ模様が違う
裏にNFCタグ

このNFCタグは、スマホをかざすとURLにアクセスできる装置です。
NFCタグにLINEBotのURLを書き込んでおきます。

そうすると、お守りがわりに、財布だったり、パソコンの近くだったり、冷蔵庫の扉だったりと、目につく場所に置いておくことができます。

見れば思い出す

なぜ「うさぎ」?

日本神話の「因幡の白兎」や
不思議の国のアリスの「時計うさぎ」など、古くからウサギは「導き」のモチーフとして使われてきました。
また、映画マトリックスの主人公ネオが仮想世界から目覚めたのも「白ウサギを追え」というメッセージに従ったからでした。

「導き」のモチーフ

また、耳が大きいことから、「話をちゃんと聞いてくれそう」という連想もしやすい点も気に入っています。

収益化について

今回は無料のツールなど使わず、サーバーを立ててLINEBotのアプリケーションをリリースしてるので多少なりともお金がかかってきます。

まだ開発中なので当分はこのままですが、製品として世に出す際には、
月1500円くらいの課金をしてもらおうと考えています。

また、将来的にユーザー数が増えれば、他者紹介を受ける側の事業者側からも利用料をいただけるといいなと思っています。

システム構成図

今回はLINEBotをフロントがわりにし、バックエンドはRailsで構成し、Railwayというサービスでデプロイしてます。

ソースコードは残念ながら公開できないですが、ごちゃごちゃしがちなLINEBotのソースコードを、Interactorパターンを使ってうまいこと整理できたなぁと自画自賛してます笑

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