そのデッキ、いつ勝つんですか?

おっと失礼、決して読者諸君のデッキをバカにしている訳じゃない。どうやって勝つか、どこが自分に有利なタイミングかは考えることくらいはデッキを作る上で当然だろう。
その上で私はあえて問う。そのデッキ、いつ勝つんですか?キープ基準はなんですか?と

このゲームはマリガンがすべてを支配する

プレイするにあたって最も重要なことだ。なんでもキープする人はなんでもキープしてるわけじゃないし、厳しいマリガンをするのにも理由は当然ある。土地しかないから、あるいは土地がないからマリガンするのは当たり前だ。では、土地とスペルがバランスよくあればキープできるか?そうじゃない。自分がそのデッキをプレイするのにあたって、ゲームに勝利するという目的を達成できるかどうか、というのは上から引くカードより最初の手札の方が依存度が高い。なぜなら、最初の手札はゲームを始めるかどうかを選ぶことができるからだ。

なんでもキープできるデッキ

手札の枚数が重要な場合がほとんど

ただ単に手札が多ければいいわけではないが、それでも枚数が重要なデッキが大きく分けて3種類ある。
効率よくトレードし続け、最終的に自分が勝つのを目指すミッドレンジ系のビートダウン。序盤から中盤にかけてこちらから仕掛けることは決してないコントロール。そして、とにかく大量のスペルが必要なチェインコンボ系だ。

ミッドレンジ系のデッキの場合

ミッドレンジ系ならゲームを進めるカード、相手を妨害するカードが最低1枚ずつあれば上から引いたカードでゲームの続きをすればいいのでなんかしらあるはずだ。相手のカードとトレードしながらゲームする以上、トレードするカードは当然相手より多い必要がある。土地だってそれなりに必要なはずだ。それであれば、特にメインゲームはいたずらにマリガンするよりも手札のカードを使っていけるキープを優先する。つまり、なんでもキープする。

コントロールデッキの場合

コントロールなら、本当に何もなくてもじっと構えているだけで相手も行動が取りづらい。その間に何か引いてくればいい。無論全部土地とか、土地がないとか、そういうのはちょっと違うが、それでも土地5枚と《剣を鋤に》だけでキープ、くらいなら当たり前にするだろう。ただちに《意思の力》が必要なゲームの方が圧倒的に少ない。結果的に、枚数優先でキープするのは《意思の力》が唱えられる圧力もかけやすいのは言うまでもない。

チェインコンボの場合

チェインコンボ系はこの中でもマリガンが多いタイプにはなるが、《渦まく知識》が関連していることも多いため、最悪それさえあればキープして天運に身を任せることもある。チェインコンボの多くはそもそも7枚じゃカードが足りないデッキなので、同じカードが何枚も入っている。特定のカードさえ引ければ、みたいなところがあったり、急所になりやすいところさえあればけっこう簡単にキープする。なんでもではないがなんでもキープする、というニュアンスはこれで伝わるだろうか?

ひたすらマリガンするデッキ

手札の質が物をいう

特定のカードさえあれば勝てる、というのはゲームに勝利することを指すのか、あるいは莫大なアドバンテージを得る方法があるのか、それはデッキによって様々だろう。しかし、共通しているのはそれさえあればいいので、先に紹介したものと違って「マリガンに強いデッキ」ともいう。

少ない枚数でコンボに移行できるデッキ

2枚あれば勝てるようなデッキはその2枚があればいいのでひたすらマリガンできる。多くの場合、それらは5枚以上入っていることが大半であろう。
しかし、そんな都合よくいくはずがないし、マリガンの回数が少ないのに越したことはない。そんな時は全体でより少ないカードをキープするべきだ。時にはキープできなかったカードはゲーム中に上から引いて見せる気骨を見せる必要がある時もあるだろう。

1枚で逆転できるようなデッキ

強烈なビッグアクションを連続するような派手なデッキに多い。これはもう言わずもがな、ビッグアクション自体はキープ基準にならず、そもそもマナの量がキープ基準になる場合だろう。ふわっとキープしてプレイできないカードを抱えて死ぬくらいなら、最初から必要ない。つまりマリガンの回数は重要じゃないという考え方だ。ちょっと珍しいタイプだが、特赦諸君らのデッキでそういうこともあるかもしれない。覚えておくべきだ。

改めて、そのデッキはいつ勝つ?

キープした手札でゲームに参加するということは、いつどうやって勝つかというのが概ね見えた時のはずだ。そうではないキープというのは何をどうしたって勝てない。相手は勝とうとしているのに、こちらはそれに応戦することも、跳ねのけて勝つこともできない手札をキープしたら当然の結果だろう。本来有利なゲームを落とすようなミスが生まれたり、対戦相手に行動がすべて読まれて裏目になり続ける時はこういうことが起きているかもしれない、というのを意識しながら練習すると、そのデッキの本来の強みというものが見えてくるかもしれないね。



本記事は基本無料となっているがお賽銭箱を用意させていただいている。
もし、お賽銭が入っていれば喜ぶし入れてくれた方に沿って戦略記事を書くこともあるだろう。あぁ、もちろん聞き流してくれて構わない。しがない地方プレイヤーの戯言なのでね

ここから先は

0字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?