文字

　文字には魔力が込められている。
　何かを読んでいて飛び込んで来た文字は、その文章から黒く拡大して浮き上がって見えてしまった。
　人から出て来る言葉や文章は、時として人の一生を左右させる魔力が存在して、うごめいて、良い方向へ行ったり来たりしているんだわ。
　思いと言葉が合体すると、とてつもない事が起きて・・・😱　藁人形とか　❢　怖いな～
　言葉と思いが合体するとむふふ、ふわふわ飛ぶ妖精になれるわね。
　ふわりふわり飛び過ぎて北風にびゅう〜と飛ばされてクルクル、大きな立ち木にぶつかってベッタンと木の根本に落ちてしまったわ。
　あんら～飛ばされてラッキーッ、此処は春真っ盛りではないですか、嬉しい、瞳はキラキラお星様になり、心ウキウキポ〜ンとなれるといいな。
　これから冬になるというのに私は、春に思い焦がれて試練の幕開けだわ。
　動物の様に虫達の様に黙々と一日を乗り切り、只ひたすら足を前に出して、何事が起きようとも歩き続けるしかないわね。

　吹雪や辛い時に必ず繰り返す言葉がある。

　弱っている人間は何かのせいにして自分から逃れようとする。

　雨にも負けずに・・超有名な宮沢賢治の文章。

　私はこの言葉の図り知れない重さを、最近になって初めて実感している。
　年を重ねて解る事もあるのね、頭の中で響き渡らせて空を見上げる、私は抜ける様な青空の中に吸い込まれて行く。
　文字からニョッキリ頭を出して嫌らしくニッタリ笑う魔物達、モグラ叩きで全部叩きのめして、してやったり笑ってやる。
　なんと小さな存在よ、風に翻弄されて夜に果てしなく彷徨い、暗闇に怯える昼間の小鳥のようになってしまいそう、そんな事等蹴散らしてやる。
　蹴散らしても中々数が減らない、変だわ　？　可怪しい、闇は突然現れ黒い煙を棚引かせ始める。
　文章や言葉には魔物達が潜み、舌舐めずりしているんだわ、見ては行けない、引きずり込まれる、大きく不安がる己が作り出した者等に自分の本来の心を持って行かれてどうする。
　笑え！!　魔物共は笑いと笑顔が苦手なんだわ、スタコラサッサ光りの笑顔で叩き潰してやる。
　
　

　
　

#エッセイ