我が家とマリファナ わたし編

夫、子供たちがマリファナを吸っているのを知っていたが、私は特に興味がなかった。肺まで入れるのが怖いと思っていたからだ。
私が高校生の頃は、制服を着ていてもタバコを買えるような時代で、学校に嫌気がさしていた私は友人と学校帰りにタバコを吸っていた。
実際には肺に入れることはできずにふかしていた。(入れたのに出してない、みたいな話だが)

10年以上前に偏頭痛時に一度チョコレートを試したことがあった。
初めてのマリファナはまたものすごく衝撃的で、苦しいほどの高揚感があった。その痛みが治ってからは頭の中ではカラフルなイメージやアイディアが次から次へと浮かんできた。

その時、脳内をイメージできるヘッドセットを被り、自分の意識で脳の動きを見ながら自分の意識を脳内で位置できるように訓練できるようになれば、頭痛の時に今どこの部分が痛いかを伝えやすくなるのに、と考えていたのを覚えている。
ともかくもそのあまりの衝撃に恐れを感じしまいそれ以降ずっと手にすることはなかった。

4年ほど前から夫婦だけになったのをきっかけに再度試したところ、ハイになる楽しみを覚えてしまった。
コーヒー好きだが午後は飲めない、その上アルコールもダメだと楽しいことがないのだ。夫のように酔って陽気になることもできないし、いつも真面目というか羽目を外せるようなことはかったから。

ハイになると音楽を聴くのが非常に楽しい。何かをやっても集中力がすごいのだ。全てが非日常体験となる。
効果がなくなって思うと、何故なぜそんなのが可能だと思っていたのかわからなくなるようなことを考えているのはとても楽しい。

最初は少量で十分効果があったのが、どんどん増えていった。
何年もそんなことを続けてきてわかったのが、カフェインもアルコールもダメな私がマリファナには強いということ。
 マリファナ耐性があるというか。夫は最初は私と同じように吸っていたが、翌日にちょっと二日酔い的な感じになったり、仕事の時にキレがなくなったのに気付いたらしく夫は日常的に吸うのは止めるようになった。

それに対して私は強くなりすぎて量を増やさないと効かないという問題が出てきてしまった。強いのを買っているのだがやはりそれも効きにくくなるのだ。
それを治すには、一時的に吸わない期間を空けるのがベストだと聞いた。

仕方なく毎日から週末のみに変えた。
特に禁断症状があるわけではなく、毎日飲んでいたコーヒーを諦めるのと同じだ。それでも吸いたくて仕方がなかった。吸っても効かないのがわかっていても。頑張って週末まで待ってみると、少量で効くように戻っていた。
また最初の頃のように楽しい音楽、楽しいアイディア、集中力に美味しいスナック。

今は具合の悪い時(偏頭痛、眼痛、神経痛、副鼻腔痛など)には昼間でも吸う。
普通の薬よりも早く効く。
吸い始めて少し経つと、痛みのことをふと忘れ始める時がくる。
これが医療用大麻の効果発揮した瞬間だ。
そこで吸うのを止めれば、4時間は痛みを忘れていられる。食欲も出て食事もできる。再度痛みが出て来ればまた吸えばいいのだが、何故かそのまま半日はもつことが多い。体がリラックスするせいかもしれない。

痛みがなくなったのに気付いても吸うのを止めない場合、そこからがお遊びのスモーキングとなる。
私は数回追加で吸って終了するようにしている。
つまり、同じマリファナでも医療用と遊び用は完全に分けられる。

私の住んでいる州の場合、医療用大麻は自分で市に申し込むか、そういう医者に診断してもらう必要がある。効果があると思われるものはいっぱいあるので誰でも何か対象にできると思う。(あくまで自己申告なので、踏んだとか言えばOKである)そこまでしなくても誰でも買える。
医療用になると、消費税が多少安くなり、一度に買える量が増える。
病気によっては効果が切れたらまた吸わないといけない人たちもいっぱいいるのだと思われる。そして私のように日数を空けることはできず量を増やしていかないといけない人もいるのだろう。
家で育てられる量も増えるそうである。

今年になって何度か不調で病院に通っている。
問診時に酷い時にはマリファナを吸っていると言うのだが、それについて何か言われたことはない。言われたことは、それはきちんとした店で買ったか?ということだけだ。
ライセンスを持って売っている店はきちんと品質管理をされているとのこと。よく知らない誰かから買ったとか、誰かが育てた、とかそういうものは使わないようにと。

日本もいつか大麻が解禁されたとしても、家庭で普通に吸うようにはならないと思っている。子供もいるし、マンション、アパートなど他の人に煙や臭いで迷惑をかけることとなるからだ。(タバコに比べれば臭いは消えやすいが、独特なスカンクの臭いに似たものなので)
そのため、アメリカでのフッカラウンジ(水タバコを吸う店)、あるいは漫画喫茶のような形態になるのではないかと思う。某大型代理店や人材派遣会社などを通さず、政府主体で直接管理する形をとって来れたらいいのだが。

昨年、夫が突然三途の川の渡し船に料金を払うところまで行き戻ってきた。
それからの生活は私にとって非常にストレスの多いものだった。
夫がある程度安定した頃から夫の勧めもあり吸うのを再開したのだが、精神的に非常に助かった。
その吸わなかった時期は全く問題なく止められたし、海外旅行の時も同様に吸いたいとも思わずに止められる。
依存性がないと言われる所以はこういうところから来ているのかなと思う。

何を書きたかったかというと、家族それぞれ色々とあったが一番吸っているのは私だということである。


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