お母さんは、大きくなったら何になりたい?

息子は大きくなったら
ケーキ屋さんになりたいんだって。

フルーツのケーキを作りたいんだって。
チョコレートケーキもたくさん作るって。

あんなに毎日毎日、
クルマや電車のおもちゃでばかり
遊んでるくせに!!!!

仕事と趣味は分けたい派なのかな?

何にせよ、
好きなことを仕事にできたらいいね。

「お母さんは大きくなったら何になりたい?」

息子は自分の「夢」を語るとき、
決まってわたしにもそう質問する。

お母さんはこれ以上大きくならないけどね。

わたしは息子にこの質問をされるのが好き。

うんとね、うんとね。

毎回、わたしも息子がそうするように、
そのとき思いついた「夢」を語る。

もう一度大学生になりたいなー。
本のお勉強をたくさんしたいんだよね。

自分の着物を作ってみたいなー。
お出かけのときに着られるようなやつ。

本当にそうなるかならないかは別の話で、
大人になってもやってみたいなと思うことは
実際にいくつもあるし。
そうなんだよってことを息子には伝えたい。

わたし自身、小さい頃からこれといって
決まった「大きな夢」を抱いたことはない。
これをやってみたい、を少しずつ叶えたり、
こうなるといいな、を少しずつ叶えてきた。

なりたい自分は、その時々変化するし、
それをちょっとずつ手に入れていけば、
最終的にきっと「気に入る自分」に
なれるのじゃないかと信じている。

大きな夢じゃないけどね、
大人にだってなりたいものはある。

息子の質問は、
わたしの小さな願望を掘り起こしてくれる。

だから、その時々、真剣に考える。
息子がそうするように。
言うことは変わってしまっても、
「なりたいもの」がなくなることはない。

息子が本当に大きくなってしまっても、
こんな会話がまたできるといいな。

いくつもの小さな夢の集大成で
わたしという人間を生きていきたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?