介護施設を襲ったデルタ変異株。感染者55名、死者12名（The Brussels Times）
【 解説 】
介護施設の119人の入居者の95%がワクチンを2回接種していたが、55人がデルタ株に感染し、そのうち12名が亡くなった。
イスラエル、イギリスに続き、ベルギーでもワクチンがデルタ株に対して有効でないことが報じられています。
記事の後半は、この状況を矮小化しようとしているようです。
介護施設を襲ったデルタ・バリアント。感染者55名、死者12名
2021年6月24日（木）
by アラン・ホープ
ワロン・ブラバント州のニヴェルにあるケアホームが、95％の入居者と75％の職員が完全にワクチンを接種していたにもかかわらず、コロナウイルスのデルタバリアントに感染した経緯について調査が行われている。
最新の研究によると、現在使用されているワクチンは、これまでに発見された4つの亜種の中で最も毒性の強いデルタ亜種に対して確実に防御できるとされています。
しかし、この施設では、119人の入居者のうち55人が感染しました。ほとんどの人は比較的軽い症状で済んだが、高齢者や体の弱い人の場合、症状が軽いものからもっと悪いものにすぐに変わってしまう。
それにもかかわらず、12名の方が亡くなりました。健康研究所Sciensanoの発表によると、6月14日から20日までの1週間に全国で死亡した65歳以上の高齢者は34人で、4月4日から11日までの1週間の252人を下回っている。
今回の調査では、このバリアントがどのようにして家庭内に存在するようになったのか、また、なぜこのような壊滅的な影響を与えたのかを調査します。
同時に、住人がデルタ型に感染している間に、スタッフがアルファ型（旧称：イギリス型またはケント型）に感染していたという奇妙な状況についても調べます。
アルファ型に感染していたために、住民に症状が出ず、デルタ型に感染しやすくなっていたのではないか？
調査を行っているのはCovid-19の国立リファレンスセンターであり、かつてCovidニュースを毎日発信していたKULeuvenのEmmanuel André氏が担当しています。
"今回のアウトブレイクには多くの要素が関係しているので、調査はまだ継続中です。"と彼はDe Morgenに語った。
その中でも、最初の感染では、どの亜種が正確に存在しているのか、抗体の量や影響を受けた住民の基礎疾患はどうなのかなど、対策は迅速に行われました。
「しかし、換気がうまくいっているかどうか空気を測定したり、使用したワクチンのロットを調査したりもしています」と語った。
調査には非常に多くの変数が含まれるため、数週間かかる可能性があります。しかし、この時点で世間を騒がせるのは時期尚早であると、彼は慎重に指摘した。
この見解には、かつてデイリープレゼンテーションで同僚だったSciensano社のSteven Van Gucht氏も同意している。
「ニヴェルでの発生は何よりも例外的です。ベルギーにある1,500の施設では、現在、週に5件以下の感染が発生している」と同氏は本紙に語った。
これらのケースでは、問題は数人の感染であり、数十人の感染ではありません。
「このような状況は非常に心強いものです」。しかし、介護施設はそれ自体がひとつの世界でもあります。
「非常に弱い立場の人たちを相手にしているわけですから、免疫力が低下していることも少なくありません。時には、うまくいかないこともあるでしょう。過去にインフルエンザのワクチンでも、ほとんどの人がワクチンを接種したにもかかわらず、それが原因で亡くなる人がいました」。
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