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ミニプレビュー:2020年8月19日(水) J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸vs柏レイソル


はじめに

鹿島戦のレビューはどこ行ったと言われればそれまでなのですが、今回は実験的に試合前に読みやすい分量のミニプレビューを配信したいと思います。
公式様のものとは少し色彩の異なったマッチデープログラムとして楽しんでいただけると幸いです。

過去の対戦成績

J1リーグ戦での対戦成績:11勝4分19敗
ホームでの対戦成績:7勝4分6敗
ノエスタでの対戦成績:5勝2分3敗
・8月にホームで柏と対戦するのは初

・通算成績だけ見れば試合が始まる前に兜を脱ぎたくなりますが、ノエスタでの試合に話を限定すればそこまで相性は悪くないどころかむしろ勝ち越している相性のいい相手だったりします。
・双方ともこの数年で大きく選手が入れ替わっているため、特段神戸キラー,柏キラーと呼べるプレーヤーは見当たりません。田中順也はこの対戦で何度か得点を奪っているのですが、本日はベンチ外でした。

スタメン

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・ホームチームより休みが1日多い柏はほぼメンバーをいじることなくミッドウィークのゲームに臨みます。トルコ,スペインから引っ張りだこのオルンガも一応は残留という事で、スタメンに名を連ねています。
・神戸は前節から2人スタメンを変更。西,ダンクレーに休みを与え、前節休養したサンペールと藤谷を起用してきました。我らがドンアンドレスはチーム状況を加味してか中2日で強行出場するようです。

想定される局面

・ノエスタのピッチで指揮を振るっていたのは今や昔。慣れ親しんだ日立台に舞い戻って、ヴィトーリア道に邁進しているネルシーニョは所謂相手の嫌がる局面を狙うフットボールを志向しています。神戸の弱点をどのように認識しているかは不明ですが、個人的には完全にボールを譲るのではなくある程度保持する展開も想定しているのではないかと推測します。
・神戸の現状の課題はボール非保持のプレッシングです。ボールを握る為にはまずボールを奪わなければいけないとはよく言われていますが、そのフェーズが上手くいっていないのが現在の順位に沈んでいる理由ではないかと考えます。
・具体的には、イニエスタ,ドウグラスという守備貢献を望みづらいプレーヤーがピッチに立っていると神戸のプレッシングはあまり機能しなくなります。敵後方ラインに人を当てていく為にインテリオールが前に出るのが定番の形なのですが、強度が高いわけではないのでライン間が間延びしてしまいます。
・下の画像は柏のボール保持の想定される構図です。

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・柏は4バックを開かせて大谷をピボーテ的に運用しつつ、ライン間の2列目の選手にパスを通してから崩しをスタートします。江坂,仲間らは間で受けて仕掛けるプレーが大の得意で、もし神戸が前からプレスにいく場合はこのスペースが大きく空くことが予想されます。
・もしハイプレスをしたいなら、オルンガの存在にも気を配らねばいけません。裏に走るスペースがあればどんどん突っ込んでくるのが彼の特徴で、フェルマーレン,大崎を擁していてもあまり自陣にスペースを残して前に出るのは得策でないように思います。
・最終的に神戸は低い位置にブロックを引くことを消極的ながら許容するのではないかと予想します。問題がすべて解決したわけではないですがとりあえずオルンガの走るスペースは消えますし、前線にドウグラスが孤立した状況でも本職でない古賀相手なら多少は陣地回復の余地があるのではないでしょうか。

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