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短歌 「猫ネコねこ」


夕焼けに見向きもしない白猫と僕は孤独な博愛主義者

我が庭はスタジオジブリ野良猫がたどる軌跡も有意的なり

この家で猫が飼われていたらしい何も覚えていない縁側

欠伸する猫の横顔いっぱいに開いた宇宙の入り口をもつ

甚平を着た四つ足の弟と挨拶交わす長い毛の猫

猫ネコねこ今宵はどれを抱いて寝る朝には消えてしまうのがいい

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