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見学ではなく視察、豊島事件を当事者が語る

豊島(てしま/瀬戸内海)に有害産業廃棄物が不法投棄され、住民が完全撤去を勝ち得たことは教科書から消えました。香川県民100万人に、豊島の人が訴えた国民主権は、自らの手で暮らしと政治を変えていく機運を高めました。全国から30万人もの署名が集まり、豊島事件は報道の熱を追い風に、香川県と豊島住民の間に公害調停調停が成立しました。2000年のことです。

世界に類のない完全無害化処理が、香川県と豊島住民が協働で監視するという厳格なリスクコミュニケーションのもと行われました。廃棄物等の搬出完了が、2017年3月に宣言されたはずでした。実際は、その後も廃棄物等は地中から見つかっています。処理施設の溶融炉は解体してしまったのに、どう処理をするのでしょう。処理施設が稼働していた時は、厳重な気圧管理をして粉塵が地上に上がらないように専用トラックは3枚もの扉を順に通っていました。福島の事故で見た白い防護服を着て、作業をする写真が中間梱包処理施設に掲示されていました。

豊島事件を当事者が語る「豊島ゼミ」を開講します。2/8は英語対応の予定です。


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