見出し画像

去年の画像を見ながら、豊島は今

高松港から高速艇で35分、豊島(てしま/瀬戸内海)へ通い始めて10年。トリエンナーレの瀬戸内国際芸術祭の舞台であり、現代アートの豊島美術館で脚光を浴びる豊島は、わたしにとって長老やおかあさんが暮らす豊島であり、豊島事件です。語り部の長老が高齢のため豊島を離れた後は、住民運動のリーダーのお一人、石井亨さんに豊島事件の視察をお願いしています。

豊島へいけない期間が2ヶ月になります。ラストの豊島は3月でした。「島へ来ないで」キャンペーンを尊重していたので緊急事態宣言解除の後、そろそろいけるかなと思えば「まだ、厳しいです」という石井さんの話です。島内に相互監視のような作用があるようです。

おかあさんやお姉さん、のびのびと暮らしていることでしょう。檀山(だんやま)には菖蒲が咲いて、ウグイスが鳴いていることでしょう。
檀山(だんやま)の風景が思い出されます。

さっきまで四方から聞こえていた鳥の声が、スマホを構えた途端静かになりました。上空を通過する飛行機のせいかなと思ったのですが、どうもそうではないようです。この動画を撮り終えて小屋に入ったら、賑やかなさえずりが再開。
ウグイスは谷ごとに鳴き方を覚えると聞いて、檀山のウグイスに固有の名前がついたような気がしました。 (2019-6-18)

先日、豊島からビデオレターが届きました。石井さんが大学の授業のために豊島を紹介する動画を編集しました。それを、長老と一緒に見ました。ウグイスが鳴いていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?