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自信の源泉:経験から信頼と理解への旅

 自信があるとかないとかいうのは経験値に由来するものだと思っていた。ゲームのように経験値が増えると自然にレベルアップしていき、同時に難易度の高い敵にぶち当たる。それを苦闘の末に乗り越えていくことでさらに経験値が増え、自信もついてくるものだと。

 同じ技術を持っていても上手とか下手というものは存在していて、いかに一般化し簡略化されてもついてまわる。自信があるとかないとかにも左右されるのではないかと思うのだが、この自信というものがやっかいだ。そもそも同じ技術という言い方に語弊があると思うのだが、同時に同じものを学んだ場合、としよう。それでも習熟度に差があるし、しばらく経ってみるとその差は歴然となる。しばらく、のあいだの経験値が関係していると思っていた。いろいろな経験をし、失敗もし、成功もし、悩み、迷った経験が習熟度の違いとなるのだろうと思っていた。経験が足りないだけだと。

 でも最近ではほんとうはそういったことではなくて、技術や理論に対する信頼や理解の深さが自信を支えているのだと思うようになってきた。もちろん成功体験が増えると自信がつく。失敗から学ぶことも多い。何が成功したのか?どうして失敗したのかを分析するのに必要なのは、技術を含めた知識の洗い直しだけではなく、信頼や理解度を見直したほうが効果的だと気が付いた。

 「自信がない」といってうまく行っても経験にはならない。信頼や理解を深めるようにしないといくら経験を積んでも意味がないのだ。いつまでも自信はついてくれないし、しまいにはそのことをやめてしまう。また違う何かを探して、意味のない経験や自負、知識だけを増やすのだ。そんなことをやっているヒマなんかないのだから、信頼と理解を深めることに尽力すればいい。そうすると自信の方からやってくる。


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