1年経って振り返ると
昨年の昨日、父が亡くなった。
入院するんだと土曜になると大騒ぎして病院に行き、検査の結果異常なしと帰宅させられる事続きの7月だった。
4週目に行った病院でも帰宅してくださいと言われ、死ねと言うのか!と騒いで仕方なく入院すると言う非常に迷惑な患者だった。
本当に申し訳ありませんでした。
当然入院を継続する事は出来ず、高齢者のリハビリ等を主に行ってくれる病院に転院する事になった。
振り回されていた我々はホッとした。
そこではリハビリのスタッフに大変よくしていただき、本人も大満足だったらしい。
処方されてた薬を見ても、食欲がないとの事で消化を促す薬しかなかったから特別悪い所はなかったようだ。
ただ生きる気力が弱っていたのが気になった。
その後は気力も持ち直し、我儘を言いたい放題も復活したが、退院してまた一人暮らしは難しいと弟と懸念していた。
退院の日が決まり、いつもの如く知り合いに電話をかけまくっていたらしい。
3日の夜、あれこれ会話を交わした看護師さんが隣の病室に行った時に異変が起きたそうだ。
危篤と連絡を受け、弟が駆けつけた時には息を引き取っていた。
去年の今日、本人は死ぬ気は全くなかった実家に行くと、あまりに物が多く通帳もなにも分からない状況に、何をしたらいいのか分からずにただうろうろ歩き回った事を覚えている。
この1年で様々な事務手続きがあり、勉強になった事、自分はこうしておくべきだと実感した事、兄弟がいて同じ考えを持っていてよかったと思う事、たくさんあった。
人が亡くなると、残された者達は様々な事をしなければならない。
死ぬ気はなくてもその時は突然やってくる。
だから常に身の回りの物を片付けておこうと心に決めた。
たまたま今日は休日。
秋晴れの元、お墓参りに行ってきた。
お父さん、墓石に現住所を彫るのはやめてほしかったよ。。。
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