スマホ証券のSNSまとめ
こんにちは。
証券業界でWebマーケを担当しているNatsumiです。
前回と前々回のnoteで証券会社のSNSと広告についてまとめてきました。
今日は、証券会社の中でも対面証券でもなくネット証券でもない「スマホ証券」に焦点を当ててどのようなSNSの使い方をしているのかまとめていきたいと思います。
解説のその前に・・・スマホ証券って???
スマホ証券のSNSの活用方法についてまとめていく前に、「スマホ証券」とは何か明らかにしておきたいと思います。
スマホ証券・・・スマホでの取引に特化した、もしくはスマホ取引を前提に考えられた証券会社のこと。
比較的若いスマホユーザーを対象に、投資がまったく初めてという純粋な投資ビギナーを取り込むサービスに集中しているのが特徴。
ということで、パソコンよりスマホになじみのある投資ビギナーに特化した証券サービスを展開している証券会社のことを指します。
具体的な企業ですと、STREAM・LINE証券・SBIネオモバイル証券・One Tap BUYが挙げられます。
・「新しい株取引」
・「スマホで」
・「1,000円で」
・「ポイントで」
と、どこも「投資は難しそう」「投資は面倒そう」「投資は多額のお金が必要になりそう」という投資に対するマイナスなイメージを払拭させるようなサービスとして売り出している感じですね。
テレビで株主優待が取り上げられたり、「老後2,000万円問題」によって、多くの人が「投資」に興味を持つようになりました。
しかし、金融教育が全くされていない日本においてはまだまだ投資はなじみがなく、このような投資を気軽に始められるサービスから投資を始めるのはこれから始める方にとってはぴったりのサービスかと思います。
①各社SNSの取組状況
さて、以上を踏まえて各社のSNSの利用状況をまとめるとこのようになります。
対面証券・ネット証券と比べると以下のようになります。
対面証券・ネット証券に比べると使っているSNSが少なかったり、フォロワーが少なかったりしますね。
TwitterにおいてはOne Tap BUYが優勢となっています。
LINE証券はメッセージアプリであるLINEのサービスであるだけあり、LINEの友達登録は1,000万人を超えています。
スマホ証券は最近できたサービスなので認知度も利用者数も少ないからこの数字になっているのかもしれません。
とはいえ、投資を既にやっている人よりも投資をやっていない人の方が多い現状において、利用者数を増やしたいのであればもっといろんなSNSを使って認知度を上げるべきかと思いました。
②各SNSと証券業界の親和性について
この章については「証券業界とSNSについて」のnoteで詳しく書いているので再掲します。
(SNSマーケティング担当者がおさえるべきTwitter、Instagram、Facebookの使い分けより)
上記の図は各SNSの特徴とユーザー層がまとめられています。
例えば、、LINE公式アカウントとTwitterアカウントの特徴を見てみると、
LINE公式アカウント・・・インフラ化したメッセージツール・プッシュ通知を使った情報発信
Twitterアカウント・・・リアルタイム性と情報拡散力/興味関心で繋がる
となっており、証券業界における情報を発信するとなると、
LINE公式アカウント・・・セミナーなどの情報/HPにアップされた情報の通知
Twitterアカウント・・・市況/株式情報
など発信する情報を分けて発信するのが良さそうです。
また、他のSNSについて証券業界との親和性を考えてみるとInstagramは若い世代に大変多く利用されており、このあたりの層を狙いに行くにはぴったりのSNSと言えますが、特徴にもある通り「ビジュアル訴求」という写真や動画を生かしてこそInstagramの最大の特徴を生かせるということで、証券業界という分野ではなかなかその特徴を生かすのが難しいというのが現状かと思います。
この現状もあって、証券会社でInstagramのアカウントを持っているところはほとんどないのだと思います。
次にFacebookについてですが、こちらはどこも公式ページを保有しています。
その理由としては、Facebookがビジネス要素の強いSNSであること、実名性が高くリアルなつながりを反映していること、メインのアクティブユーザー層が30代中盤~50代となっていることが大きく影響していると思われます。
(『投資に関するアンケート調査』:SBIホールディングスより)
投資に関するアンケートによると、投資に一番興味を持っている世代は30-40代であり、Facebookがメインユーザーとする年齢層とも合致しています。
また、投資においては、知人や親族等、人づての情報が口座開設のきっかけとなる場合も多く、実名性の高くリアルなつながりを反映しているFacebookが利用者数も利用率も他のSNSに劣るものの、証券会社の発信するSNSとして多くの会社に利用されている理由が分かるかと思います。
③証券会社のSNSの使い方分析
豊富なフォロワーとツイート量で他のスマホ証券を引き離しているのがOne Tap BUYです。
ここのツイートの特徴は「決算情報や市況情報」を画像やイラストと共に分かりやすく解説している記事にリンクを繋げていることです。
そういう日々役立つ発信をしているTwitterはフォローしたくなりますよね。
FacebookもOne Tap BUYが一番フォロワーがいますが、内容はTwitterと同じなので割愛します。
・Youtube
YoutubeではStream一番チャンネル登録者数が多いです。
とはいえ、動画のアップ数は5本と少ないですね・・・最近はセミナー動画に力を入れているようですが・・・。
まだまだYoutubeにはどこも力を入れられてないようです。
Instagramはどこも採用していません。
・LINE公式チャンネル
LINE公式チャンネルについてはLINE証券のみの使用でした。
タイムラインの利用というよりかトップページを使って以下のような作りになっていました。
まとめ
ということで、このnoteではスマホ証券のSNSの使い方についてまとめてきました。
まだまだ認知度が低いスマホ証券ですので、SNSの使い方についてはまだまだ伸びしろがありそうでした。
次はスマホ証券の「SNS広告」についてまとめていきたいと思います。
それでは今日はこれで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?