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【イタリア・コロナウイルス】2020年4月16日における市民保護局の発表

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↓本日の投稿

局長による発表

本日の報告から参ります。現在、コロナウイルスに陽性反応を示している合計の患者は10万6607名、昨日と比較して1189名の増加となっています。なお、病院への負担は減り続けています。本日、2936名が集中治療を受けており、これは昨日よりも143名減少しています。ここまで少ない集中治療の患者数は、3月21日に記録されて以来です。症状が確認され入院している患者は26893名と、昨日よりも750名減少しています。その他大多数、全体の72%にあたる76778名は無症状または軽症のために自宅療養中です。

割合を見ていきますと、全体の感染者の72%が症状なしで自宅療養、3%が集中治療室で治療を受けており、残りの25%が症状が確認されているため入院しています。

誠に遺憾ながら、本日525名の方がお亡くなりになりました。回復した方は合計で40164名にのぼり、昨日と比較して2072名増加しています。本日実施された検査数は、昨日と比較して61000件にのぼります。

軍による協力体制については、本日17523名ものボランティアの方々が集まり、これらの方々は軍関係者、警察、消防士、医療関係者の支援を行うことになっています。そして、プレ・トリアージ用のテントは野外病院に835台、刑務所内に151台設置されています。

当局に集まった義援金についてご報告いたします。本日付で1億2617万4456ユーロもの支援がありました。当局に義援金をお送りいただいた全ての方に心より感謝申し上げます。なお、本日はこのうち約3400万ユーロが防護服、人工呼吸器の購入に当てられました。

本日、新たに重要なお知らせがあります。ドイツに移送されていた患者の一名が本日イタリアに帰国しました。これは、AREU(ロンバルディア州危機管理係)の協力によるものです。ここで、患者の移送および帰国に関わるあらゆる活動をご担当頂いたZoli医師に感謝申し上げます。患者の容体は良好で、集中治療室で治療を受ける必要もないとのことですので、リハビリテーションを受けた後に帰宅することになっています。

当局によるタスクフォースに関しては、再編成する必要があったことから、本日付で11名の医師がマルケ州およびアブルッツォ州に向けて出発しました。残りの医師団は明日出発する予定になっています。

教授による発表

それでは、2,3点、短めのコメントを加えたいと思います。まず、数日前から見られるウイルスの動向についてです。この動向は、感染者・入院患者・死者の曲線において、減少傾向を示しています。そして、先週金曜日にも申し上げた通り、この曲線が反映されるには多少時差が見られます。これは、日々更新されているデータからも確認できるでしょう。

次に、これは明日12時に当研究所において様々なテーマについて議論に重点をおいた会見を行うことをお知らせいたします。今回の感染症に関する知識・情報を何らかの形で補填することとなるでしょう。ここで毎日行われている会見でも、もちろん皆さまにとってウイルスが描く曲線の定義について、異なった見方が得られていると思います。この意味において、第三点目として、我が国の全ての疫病学者の方々に感謝申し上げたいと思います。これらの学者の方々は、本日複数の研究所(局)に配置されました。とりわけ、感染症局の人々は我々が用いるデータの全てを体系的に提供し、市民保護局・Aifa(イタリア医薬品庁)、省およびINAIL(国立労働災害保険協会)などあらゆる機関と協力体制を築いています。

私としては、当然ながら、これらの機関において現在の状況を読み解き、そして向き合いながら、責任者のサポートを行う専門家の方々とともに、活動を始めたいと思っています。

*翻訳元:”Conferenza stampa 16 aprile 2020 ore 18.00 – Coronavirus”https://www.youtube.com/watch?v=uoh3Ho0kh0k

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