AIの未来と元データと

AIの近い未来はもしかして…とか考えた話。

最近、SNSで短い動画が流れてきた時に、私の中で特に面白いなと思うものが、テレビ番組をそのまま流してるものだったりする。

テレビ番組公式サイトが、CMのために一部を切り抜いたりしたものだったりとか。
つまり、ネットに流すために誰かが作ったものではなく、テレビ番組を作る会社の人たちがテレビのために作った動画だったりする。

それを見ていて思ったんだけど、

現状のAIって、
「ロボットが感情を持ったもの」ではなく。

「ネット上にある情報をつなぎ合わせて、それらしい答えにした、文章や画像」でしか無い。
検索で出てくる情報を、上手いこと文章にする事で、人が話してるかのように見えるだけ、みたいな。

なので、最近思うのは、

AIを使う人たちが増えすぎて、もしAIばかりで作るのが楽で安くてそればかりでしか作られない世界になってきたら、元となるデータや情報を作る人たちが減ってくるんじゃ無いかって事。

数年前まではAIなんて流行ってなかったから、今ネット上にある、AIの素になってる文章もイラストも、人が手をかけ頭をフル回転して作り上げたものが多いと思うんだけど、

数年後には、機械が作り上げたツギハギな情報や画像が溢れるようになるんじゃ無いかなって。

そこで、思い出したのが、
私は数年前までは全然テレビを見てなかったんだけど、最近見始めたら、ネットの動画より面白いテレビ番組もたくさんあるんだ！と再認識した。

ここ数年、昔よりテレビが廃れて来ているなんて話も聞くけれど、文字の入れ方からデザインから話の上手さから人の豪華さから、いろんな角度から見ても、やっぱりすごいなぁと思うところもあって。

SNSもすごいけれど、テレビが無い世界だったとしたら、ネット上の動画はここまで発展してなかったんじゃないかと思ったり。
テレビで動画の完成系をある程度覚えていたから、それを元にネット上の動画が作られている事もある気がする。

もう少ししたら、ネットの動画だけしか知らず、その知識だけからネット動画を作る人も増えてくるんだろうけど。
どっちにしても、その頃作られている動画や元になる動画は、人の手によって作られたものになるか、AIに作られたものが増えているか、どちらかなぁ。

どちらにしても、もう少ししたら、
AIがネットから検索して持ってくる「元データ」も「AIが作ったもの」である事が増えて来そうな気がする。
それが続くと、だんだんおかしなことや辻褄のあわない事が出て来そうな気がするんだけど、どうなのかなぁ。

最近流行りのイラストをAIが上手く加工して作ろうとしても、
「最近流行りのイラスト」自体を手で描く人が減ることによって、
その元データがネット上でうまく見つけられず、
結局数年前の「誰かが手で描いたその当時のイラスト」をつなぎあわせるしかない、みたいになるとか。

それとも、人々の創作意欲はAIなんかでは止められず、ぞくぞくと人の手で作られた文章やデータや動画が作られていくから、そんな事心配しなくてもいいような未来になっていくのかなぁ。
AIが生成したデータと人が生成したデータ、どっちの方が増えるかなぁ。

…なんて事を考えつつ、「まだまだテレビが面白くて良かった、まだまだ残っていってほしいなぁ…」なんて思いながら、テレビを見ている今日この頃です。