1ページマンガ#11「マイペース」
マンガを描きました。テーマは「相手を読む」です。
コンピューターとの付き合い方って難しいですね。
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以下、雑文。とりとめも脈絡もありません。
ハードウェアとソフトウェア
ハードウェアとソフトウェアというものがあります。どこかの賢い人(覚えてなくてすいません)がまだハードウェア、ソフトウェアという言葉ができて間もない時代、人に説明するときに言った言葉があります。
「ハードウェアとは文明で、ソフトウェアとは文化です」
素晴らしい説明だと思います。単純明快。
ゲーム機で例えるとハードウェアは、その時々の文明の力を使って「造った」機械です。ソフトウェアはそのハードウェアを使って「創った」作品です。どちらも影響しあって人々を豊かにしたりしなかったりします。
ハードとソフトのバランス
豊かな文化を育むためには、文明の力を広く使えるようにして、創作活動を活発にしなければならないわけですが、ここがなかなか難しいようです。
またゲームの話になりますが「世界を変えたテレビゲーム戦争」という映画をAmazonプライムで観ました。アメリカにおけるビデオゲームの歴史のドキュメンタリー映画なのですが、なかなか面白かったです。(以下うろ覚えです)
ATARIというゲーム会社が初のカセット式家庭用ゲーム機を作るのですが、色んな会社のソフトを販売した結果、粗悪な作品に良質な作品が埋れてしまい、ゲーム機自体の人気が落ちてしまうのです。
これを観たニンテンドーは、ソフトごとに審査するようにして一定以上の品質を確保しました。自由にしすぎるのも良くないようです。ここから今日のアプリやストリーミングサービスなど、良いバランスを求めて試行錯誤が続いています。
経済とのバランス
しかし、果たして人が豊かになっているかと思うとそうではなさそうです。どうしても経済は回さなければならないので、分かりやすく、回転率の良い流行り廃りのあるものが好まれるようです。そのために宣伝費をかけたり、中身の品質を落として見栄えを上げざるを得ないのが現実です。それでも素晴らしいものは出てくるから凄いです。
「豊か」とはなんぞや
ストリーミングサービスは隆盛ですが、文化を育む場所として良いのでしょうか。
島田紳助さんというタレントがいました。彼の友人でモデルガンが好きな人がいて、家にたくさんあるので観に行ったら紳助さんもハマってしまったらしいです。そこでモデルガンをたくさん買ったのですが、すぐに飽きてしまったというのです。そこで紳助さんの自論がとても面白かったです。
その友人はモデルガンが好きになって、本などで色々調べながらそのとき一番欲しいものを買っていった。だから一つ一つに思い出がある。しかし自分は一度にたくさん買ってしまった。だから物はたくさん持っていても、思い出が一つしかない、というのです。深イイ話だと思います。
他にも別の人の話ですが、CDを買うときは一度に一枚だけと決めているという人がいました。2つ欲しい時も絶対に一枚だけに決める、その悩んだ経験が自分のセンスを育てる。そうすれば、ハズレだったことも次に活きるし、良いものを見つける目を養うことになる。
ストリーミングサービスは名前の通り流れてしまって、思い出や経験が足りていないように思います。SNSも然り。たまには本を読もう。
結局自分
趣味だとしても、自分が育つから続けられるし、飽きないのだと思います。結局良い作品ができても、良い環境が揃っても、人が育たなければあまり意味はないよな、と僕は考えています。だからマンガを描くにしても、分かりづらくてもちょっと何かを考えてもらえるような感じにしたいのですが、それがやはり難しいです。でもこんな風に考えたりしながらマンガを描き続けられたら、それは少なくとも自分にとっては楽しいことです。
そんなわけで、マンガのお仕事があれば是非ご連絡ください!(結局経済)
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