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大学生は自分で切り開く

こんにちは、ろなひです!今日は、わたしが4年間してきたアルバイトのお話をしたいと思います。4年間同じアルバイトをしているともう本当にたくさんのことを学びましたし、1回の記事では書ききれないので何回かに分けて書きます。しばしお付き合いください。

高校生と大学生

わたしがこのアルバイトを始めたのは、大学1回生の5月でした。大学生活にもようやく慣れてきた時期です。でも、この時期わたしはずっとこんなことを思っていました。

「大学生ってシャーペン握らへんの???」

いや握らへんことはないんですけれど、高校時代はみんなあんなに受験勉強をしたはずなのに、大学生になると全然勉強をしないことに驚きました。ちょっとがっかりしました。勉強するために大学来ているんじゃないの?言葉が悪いのを承知で言いますが、「なんかこんな環境にいてたら、わたし腐る。」と思いました。

高校時代は、いわば1限から7限まで授業を受けて部活して塾に行って帰るの繰り返しで、自発的に考えて行動する時間が少ない為か、こんなことを考えることも少なかったですが、大学生は逆に授業が1限から5限までみっちり詰まっていることも少ない。これはもう、自分がうまく時間を使えるかにかかっていると入学時のわたしは気付きました。

面白い経験を積みたい

「時間を上手く使わなあかん!」そう思ったわたしは、とりあえずサークルや体育会の新歓にも行きました。サークルより部活の方が良い刺激を貰えそうやという思考と、高校時代陸上をしていたことから、陸上部のマネージャーをしようとも思い、仮入部の形で籍を置いて貰っていましたが、スポーツ推薦で入学してきた部員が一般入試で入部した部員のことを平気で蔑ろにする空気が好きじゃなかったのと、ある男子の先輩にストーカーまがいのことをされて怖くなり5月の頭で辞めました。

又、完全に自己責任ですが大学受験を満足出来る形で終わらせられなかったので、なかなか劣等感を感じていましたし「人とちょっと違うことをして4年間実りあるものにしたい」と、敢えてサークルや部活に本腰を入れて所属せず、自分で何かを見つけて動くことに決めました。

そこで、まずお金を生み出すアルバイトも、ちょっと変わったことがしたくて、折角時間を割くなら楽しみながら学べることがしたくて、見つけたのが「お料理やさんの仲居さん」のアルバイトでした。

仲居さん、異世界すぎる

1回生の5月、京都の木屋町通にあるお料理やさんで仲居さんのアルバイトを始めました。


仲居さんといっても飲食店のホールのお仕事をイメージして貰ったらいいのですが、お客さん1組につき1人の仲居さんが担当し、「おこしやす」とお出迎えからお見送りまで付き添うシステムです。

また、うちのお店は主にお鍋を出しているので、わたしがお鍋をお客さんのテーブルまで運び、お野菜を入れてお鍋を炊き、お皿にお取り分けもします。つまり、注文をとって運ぶ+αお客さんの先に少しの間滞在して会話をすることが求められます。

しかも、お料理やさんにありがちな話なのですが、どんな仲居さんが付いてもサービス料としてお会計の15%を上乗せして頂くので、極端な話ですが、女将さんの接客とわたしの接客にほぼ同額の対価を払って頂くという場合もあるわけです。正直荷が重いし、上手く出来る気もしなかったけれど、とりあえず頑張るしかないなと思いました。

また、面接時に、女将さんに「もし本名がバレてお客さんに変なことされたらあかんしな、ここではバイトの子と社員には名前つけてんねんけど…うーーん、あやちゃんな!」と千と千尋まがいの発言をされて、わたしのあやちゃん生活がスタートしました。

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え、面白いかもこのバイト

初出勤は「あやちゃん」と呼ばれることに慣れないまま、社員さんの後について回ってお仕事を覚えました。

社員さんがその日担当していたお客様は「テレビにも出ているような心理カウンセラーの男性とおかまさん」のお2人でした。いやあんまり言うたらあかんかも知らんけど、すごいでしょ?癖。

しかも、聞こえてきた会話が「男はな、身体の関係を持つことに注力するから経験人数で自慢するんよ。でもな、女は心に重きをおくやろ?だからNo. 1キャバ嬢は『わたしは何人の心を奪いました』っていう自慢の仕方をするんやで。これ心に留めといたら浮気するときの原理わかるで。」

素直になるほどって思っちゃったし。いや、感心してる場合ちゃうし。なんて必死になって愛想笑いをしていたわたしに反して、社員さんは手慣れた感じで「あーなるほど確かに。私もそれ18歳のこの子くらいの時に聞きたかったですわ~」って会話を楽しんでいらっしゃいました。

「あ、いいんや。してはる会話をこっちも楽しんで、お客さんと双方で楽しい空気を作り上げるんが大事なんか。」と感じた瞬間に自然と肩の荷が下りた気がしました。それと同時に気づきました。来てくださるお客様が十人十色であるのだから、このバイトをしていると多種多様な考え方に受動的でありながら触れられることに。面白いかもしれんこのバイト。

そんなことを考えながら初出勤は終了し、どっと疲れた人生初めてのアルバイト。でも、今まで経験してきたこととは打って変わって刺激的。しかも、社会人になったら必要になりそうなスキルを今のうちに磨いておくことができるし、前のめりでいこうか。

結局このアルバイトは4回生の2月まで続けたので、凡そ4年間は普段はろなひであり、時たまあやちゃんでもありました。最初は「水商売みたいやな」と思ったけれど、あやちゃんという名前を貰ったことで、バイト先では普段のわたしとは敢えて別人を演じて、お客様からいろんなことを吸収して学習して今のわたしは入学時よりも成長したと思っています。たぶんね(笑)

では、ちょっと長くなっちゃったので今回はこの辺にして、今度は「わたしが演じたあやちゃん」という観点からバイトのお話でも書いてみようと思います。

お付き合いいただきありがとうございました、それじゃまた♡ろなひでした。

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