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酷暑の夏、体力のない人がおまつりスタッフ側として生き残るためにしたこと

この週末2日間、地域のおまつりのスタッフ側をやっていました。
これは毎年のことで、まして私は上から数えるか下から数えるかで言えばまだ下から数えた方が早い年齢なので、もう年なのでとか体力がないのでと逃げるわけにもいきません。

……にしても、私以外の方は皆さん体力オバケすぎる気がするんですが。

折しも東京は昼間の気温が2日とも35度超え、当然のことながら夜になっても30度を下回らない状態でした。
しかも私の仕事は、その中で浴衣を着て踊ること…。
クーラーの効いた部屋に引きこもるホワイトカラー職で、かつ自律神経が弱く、暑さにへたりやすい私が生き残るためにしたことをメモしておきます。


最初に

一応先に言っておきますと、近年の常識として「どんなに対策していても暑いところに長時間いれば熱中症になります」。なので、ここに記す対策はどうしても屋外での活動をしなければならないときの参考程度にして、できれば無理をせず涼しい屋内にいてください。
また、私は医療者等ではないので、ここで行っていることは民間対策レベルです。正確な方法や理屈はきちんと調べた上で、アレンジや参考情報として活用してください。

現地対策

ひんやりアイテムは無意味

今回、いわゆる常温帯で凍結するタイプのひんやりアイテムを購入しましたが、これはほぼ無意味でした。

まず服の下につけるタイプのものは、浴衣だとうまく収まってくれず。
かつ、確かにちょっとだけひんやりはするものの、暑さの方が上回ってくるので値段ほどの効果は感じられないというのが正直な感想です。

日常的な通勤等の暑さ対策(短時間、激しい動きをしない)であればある程度の効果はあるかもしれませんが、長時間屋外で動き回る場合には不適アイテムですね。

首元に載せるなら保冷剤

ケーキなどを買ったときについてくる小さい保冷剤を薄いガーゼで巻いて、首元に巻いておくと、少しは涼しいです。大体1時間ちょっとで全部溶けてしまうので、ひんやりアイテムと持続時間は変わりません。浴衣という服の特殊性にもよく合っていました。
位置は真後ろよりもできれば少し横側に当たるほうが、本人としては気持ち良いです。体温低下効果としては微々たるものだと思います。無いよりはマシ!!

保冷袋は一定程度の効果あり

蓋のないタイプの保冷袋が家にあったので、2日目はそれに小さい保冷剤を2個とポカリスエットゼリー1本を入れて出ました。
2時間後の保冷剤交換時、まだ凍っている部分あり
3時間後、凍っている部分はほぼないが、まだひんやり
という感じでした。4時間以内の活動ならけっこう役に立ちそうです。

外側に行くが吉

イベントが今後も続くと思いますが、輪が何重にもなるような盆踊りや、舞台に向いて人がたくさんいるような状況、できるだけ外側に行きましょう。最初あまり気にしていなかったのですが、ある瞬間に内側から外側に出たら急に涼しくて驚いたんです。人の熱気ってものすごいのですね。集まっていると風も通りませんし、むんむんです。

逆に言えばこれ、たくさんの人の中にいるお子さんを外側から監督している親御さんが暑さの危険に気づきにくいということでもあります。
小さいお子さんがいる方は、人がたくさんいるときはぜひ実際に近くに行ってみるか、プラス1~2度くらいを想定してみると良いと思います。

飲み物と食べ物

2日間で飲み食いしたもの

1日目

・目覚めのコーヒー、ミロ入り牛乳の後、スパイス入り豆ごはんと野菜のトマト炒めを食べて出る
・家を出る前にポカリスエットのゼリーを1本
・600mlの麦茶を冷蔵庫で冷やしたものを、保冷ペットボトルホルダーで持ち込み
・かき氷1杯
・現地周辺のスーパーで唐揚げ2個セット、クーリッシュ桃(アイス)、爽健美茶(冷蔵庫から取ったが、あまり冷えていなかった)を調達
・帰宅後に納豆ご飯、ブルーベリーヨーグルト(無糖)と砂糖を入れたカフェオレ(普段砂糖を入れたものは飲まないのに、なんだかすごく飲みたかった。インド人がチャイを飲むのと近い感覚なんじゃないかと思います)

2日目

・目覚めのコーヒー、ミロ入りヨーグルト、昨日買ったチョコバナナ、韓国のりご飯と野菜炒め(塩こしょうレモン、ごま油)、牛乳
・家を出る前にポカリスエットのゼリーを1本
・冷えた麦茶のペットボトル、冷えたポカリスエットゼリー1本持ち込み
・現地でかき氷1杯とフランクフルト1本
・麦茶がほぼなくなったところでポカリゼリーを少しずつ補給しつつ、近隣スーパーでアクエリアス(冷えたお茶が売り切れだったため)とパピコ(アイス)を調達し、パピコは近くの人と分けて食べる
・売れ残りのかき氷とフランクフルト1本
・帰宅後、みそ汁とちょっとしたスナック

なんと2日間で、アイス2個かき氷3個!!
胃が弱くなくて良かった…。
カロリーと塩分のことは考えたくない気もしなくもないですが、すべて消費した気もしなくもないです。
カロリーや塩分を気にしていないわけではないですが、このくらい(胃からでも外からでも何でも)定期的に冷やさないと無理!ただの水では無理!という気がしました。

家の対策

家はキンキンにしておく

家の中は24度設定強風でキンキンに冷やしておきます。
万が一途中でリタイアになって帰宅しても安心ですし、地域のおまつりだけあって近所なので休憩に来てもOK。マイ・オアシス。地球環境?この2日間だけはごめん許して。

ほぼ水シャワー

帰宅後、1日目は湯舟にはお湯を張り、ほとんど水で少しだけお湯を混ぜたシャワーを浴びてからお湯に浸かりました。かなり動き回っていて、温めてほぐさないと筋肉痛になりそうでもあったためと、そこまで具合が悪いわけではなかったからです。

2日目はちょっと体温が上がり過ぎた自覚があったので、湯舟に張るのも「水かお湯かで言うとギリギリ水」くらいの温度にしました。

この温度設定は、真水だと慣れるのに時間がかかってめんどくさいから、という理由。本格的な熱中症の場合は絶対にちゃんと水じゃないといけないと思いますが、温水プールでも唇が紫になる人はいるので、ある程度の温度であればある程度の効果は得られるかなと…いう、素人の発想です。真似するときは自己責任でどうぞ。

身も蓋もない「できるだけサボる」

日のまだ照っている時間帯から動き回っている仲間には悪いと思いつつ、倒れたらシャレにならないので、けっこう手を抜きました。いったん集合した後で「うっかり忘れ物を思い出して」本格的に始まるまでクーラーの効いた家に帰ったり、2日目は少しでも涼しくなるのを待ってギリギリに集合、休憩と称してクーラーの効いたスーパーに買い物に行ったり。とにかくできるだけクーラーに当たる。外に長居しない。それしかない。

現在の気温だと実際、体力に自信のある人が前に立ってそれ以外の人は自分のペースで休み休みやるか、でなければ最初から交替制にして出番でない人はクーラーの効いた控室的なところに引っ込むかしないと、そのうち誰か倒れると思います。だがしかし、そもそも祭りを運営する人は大体みんな体力あるんよな…。

それでも万全ではない

これだけ防備しての参加でしたが、それでも、途中でちょっとした不調を感じて休憩に入ることはありました。とりあえず当日中に熱中症にならなかったのは単純に「あまりの不安から敏感に体調変化を察したため」だと思います。

怖いのは終わりごろで、「最後だから」「あと〇分だったら」と頑張った結果、2日目の終わりは体が火照りすぎている感じがして、これはやばいと思いました。幸いそこに売れ残りのかき氷があったので、最後の最後のお勤めを少し逃して「売れ残り処分に協力する」ことで何とかなりましたが。
よく登山でも「せっかくだから」が命取りになるという話を聞きます。おまつりも「せっかくだから」「最後だから」みたいなのがいちばん怖いです。

おまけ:コロナ対策

正直、今ちゃんとマスクしておまつりに来る人は少数派です。
私は「気にする派」なので、当日もマスクで行き、飲食時はできるだけ空いているところで行いました。また、2~3週間前にワクチンも追加接種しています。自費で15400円でした。

ただ、この気温だと限界があるのも感じました。マスクで防備を続けるために飲食を避けるなんて絶対に無理。場合によっては人が隣にいようが話しかけてこようが、今この30秒に冷たいものを飲まなければ無理。そういう世界です。だからこそ、できる限りこういうシチュエーションは避けたほうが良いのだとも思います。できる限り…。

これについては潜伏期間のことがあるので、果たして防備できたかどうか、まだ分かりません。何とか無事であってほしい。
少なくとも発症しないように、しばらくはよく眠るようにしたいです。

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