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八百屋さんに通うようになったら。

八百屋さんと会話をしながら買いものをするって、とっても楽しい。掘り出しものもあったりして、ついテンションが上がっておばちゃんにいろいろ訊いてしまう。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

わたしの住む方南町は、下町らしく駅の周辺にすくなくとも四軒の八百屋がある。どれも個人営業の、小さなお店だ。そのうちのひとつに、最近通っている。

まずうれしいのが、この季節に焼き芋を売っているところ。しかも、ひとりで食べるのにうれしい小さいサイズが100円、大きめは200円、と両方あるのが高ポイント。今日行ったら、100円、150円、200円、250円といつもよりサイズが豊富だった(笑)。

茶色のそっけない紙袋に包まれたあたたかい焼き芋を、生きものみたいに抱えながら家まで帰るのが、しあわせだ。

次に、スーパーで見かけないようなものを売っているところ。このあいだ、こんもり小さな森のようなかたちをした舞茸を見つけたときは、思わずおじちゃんとおばちゃんに話しかけてしまった。ブロッコリーよりも大きかったのだ。

「これはなかなか入荷しないんだよ〜。ラッキーだね。香りも段違いだよ」

買った。380円とちょっぴり高かったけど、大きさが大きさだ。すぐ「これください」と口が勝手にしゃべってた。

「どうやって食べたらおいしいですか?」
「そうねえ、バターとかで炒めて、醤油をジャーってかけて食べるのが最高よ」

おばちゃん、ありがとう。さすがプロ、食べかたもわかってらっしゃる。舞茸の醤油バター炒め、わたしはのたうち回って食べたよ。毒キノコよりもでかいリアクションで食べました。至福。

今日は新種だという、みかんを買いました。紙に包まれて、ちょこんとヘタの部分の枝がついたままの、ちょっと立派な装いのみかん。でもそんなにお高くなかった。8個入って280円。

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「これ、新しい品種だから、また入荷するかわからないのよ。おいしいから、試してみて」

目をつけたわたしに、おばちゃんがそっと背中を押してくれた。またオートで買ってしまう。口が勝手に「買います」っていうし、手が勝手にお金を払っていた。八百屋さんに通うとは、こういうことなのだ。

実際、めっちゃおいしい! 

甘皮はうすくて、オレンジの濃い果肉はその色のように味も濃かった。やっぱ、冬はこたつでみかんだよなあ〜と思いながら、今日は原稿の戻しの修正をしてた。こたつが友だちよ、わたしの冬は……。

八百屋さんに通うようになったら、暮らしがちょっと豊かになりました。

あ、あとね、実際食べておいしかったものを「おいしかったです! ありがとうございます!」って報告できるのも、うれしいんだよなあ。


さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。