スープスプーン1つでほほえみが増える。
ずっと、スプーンは大小の大きさ違いしか持っていなかった。大きいスプーンでオムライスも茶碗蒸しもチャーハンもスープも掬っていた。スープスプーンはなくても暮らせた。でも、あると、すごくいい。
こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
ずっとカトラリーを揃え直したい、と思っていた。いや、いまも思っている。かなり前、ひとり暮らしをするときに、なんとなくで買ってしまったスプーンとフォーク、ナイフ。買い換えたいけれど、お箸と違って、できればシルバーは統一したものを使いたかった。一気に変えるには、調査と勇気と見極めと予算が必要になる。しかもシルバーは消耗することがほぼないので、緊急性がない。
実用性と、デザイン。
柳宗理さんのデザインシリーズか、SNSで人気のクチポールか。どっちかにするかなあ、となんとなくレベルで考えていた。
ちょっと話は変わるが、わたしは指が短い。爪も小さい。
つまり、カトラリーを握る手が映えないのだ。
そう考えると、使いやすさの他に「古典的な自分の手に似合うものがほしい」という欲求もあった。その点では、クチポールはちょっと違う。柳宗理さんのものが理想に近かった。ただ、フォークの先の形状が、なんとなく好きじゃない。躊躇したまま、ひとり暮らし歴はどんどん長くなっていく。
仕事で長崎県の波佐見町へ引っ越してきて、自社のブランドで、いいなと思えるカトラリーと出会った。
それが『common』のカトラリーだ。
うつわは波佐見町でつくられている。シンプルだけど日々の彩りになるカラーリングがうれしいこのシリーズには、カトラリーもある。デザイナー角田陽太さんと、新潟の老舗カトラリーメーカー燕振興産業さんが共同制作したもの。
カトラリーもシンプルで機能的だけど、どこか丸みがあってやさしく、『common』の雰囲気に合う。わたしの手にも、うん、合う。そしてお値段的にも揃えやすそうだった。
まずは試しに、持っていないスープスプーンを買うことにした。
西の原にある『南創庫』というお店でこのスープスプーンを買ったとき、店員さんが「このカトラリーは、デザイナーさんとメーカーさんが、口からすっと抜ける角度とかを細かく計算して、こだわってつくっているんですよ」と教えてくれた。
たしかに、使ってみると、とてもスムーズ。大きさもちょうどいい。これまでふつうのスプーンでスープを飲んでいたけど、一口の満足感が、全然違う。ふつうのスプーンだと、ちょっと物足りなかった。ということに、スープスプーンを使うようになってから気づく。ちょっとのことなんだけど、すごく違う。
今日もスープを飲みながら、にんまりしてしまった。わたしが普段通りにつくった、なんの変哲もないスープが、カトラリーでおいしくなる。
カトラリーを『common』で揃えよう。そう決めた。きっともっと、毎日にほほえみが増えていくと思う。
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ってことで、このカトラリー、わたしが運営を担当してる『Hasami Life』でも取り扱っているので、よかったらのぞいてみてください。
バターナイフやアイスクリームスプーンなんかもあります。ほしい。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。