今夜は梅仕事。
今朝、商店街を走って往復しているわたしにお花屋さんが笑っていた。
家から八百屋さんへ、買ったものを抱えて家へ、そして出勤。出勤するときにお花屋さんに寄って、会社のデスクに飾る用の花を買った。ミニひまわりと、おまけに楚々とした青い花を。とてもいい組み合わせだ。
「なに走ってたの」
「どうしても梅の実がほしくて。昨日の朝見たらすぐそこの八百屋さんに売ってたんで、キープしといてもらったんです」
そう。梅仕事のときが来たのだ!
大声で言いたいくらい。
なかなか近所のスーパーや八百屋さんに無くて、探していた。「いまはそんなに梅酒とか漬けるひとも多くないから、予約してもらったひとにだけ仕入れて売ってるのよ」と八百屋さんに言われたりもして、がっかりしていたところに見つけたので、よろこびもひとしお。
青梅と、完熟梅を買った。梅ジュースと、梅干しをつくる。もうけっこう完熟していたから今夜のうちに仕込んでしまおう。
まず青梅は、きれいに洗ってヘタをとって冷凍。今日はここまで。明日、氷砂糖と一緒にびんに詰める。1ヶ月くらいしたら飲めるように。
いつも思うのが、ほかの梅仕事をするひとたちは、出来上がったらどんな容器に移し変えているんだろう? 注ぎやすくて液だれしない、大きさも十分ある、いい感じのガラスの容器とかがあればほしいなあと思っている。
完熟梅は、きれいに洗ってヘタをとったら、並べて乾かして、18%くらいの塩と一緒にジップロックへ。これだけ。わたしはしそを入れない白梅干しをつくるので、あとは漬かった後に干すまで待つ。
単純作業。気持ちがいいものだ。
って、まだ家に帰っている途中なので、夜中の梅仕事になりそう。でもそれもまた、いいもの。どうしても熟れるのが早いから、さっさとやってしまわなければね。
梅ジュースができたら、また遊びに来た友だちに振る舞おう。夏の暑い日に、炭酸で割ったらよろこんでもらえるかな。いろんなひとの顔が浮かぶ。
手羽元の煮物に梅干しを入れたさっぱり煮も、うちで開催した日本酒パーティーで好評だったな。あれもまたつくってあげたい。細かく叩いておかかとかと混ぜてもいいし、梅のエキスと塩が混ざってできた梅酢もいろんな料理のアレンジに使える。冷奴にかけるだけでもいけるし、炒めものの隠し味にもちょうどいい。ごはんを振る舞うのも、楽しいな。ちょっといいもの、手間をかけたもの、よろこんでもらえるといいな。
なんだか、ただの食いしんぼうになっているけど……。
さ、早く帰って、梅仕事だ。
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