3歩進んで2歩下がるけど3歩進んだことは本当だろう。

今日も絵付教室へ。紫陽花の絵付を完成させたいのだけどそうもいかず、じりじりと取り組んでいる。梅雨のじとじとに負けない紫陽花を描かなくちゃ。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

描いてはやり直し洗い流し、進んでるようで進まないこのごろ。

3枚に描いている。2枚は練習用、1枚は本番用。のつもりでせっせと描いていたのだけど、生地にヒビが入ってしまった。終わった。もう焼くことはできない。

粘土みたいな土の状態から、成形して一度焼いたものが素焼きの生地。この上に呉須(藍色の絵具)で絵付をして釉薬をかけて焼くのが染付だ。

素焼きの生地は、ふつうに触れるくらいの強度はあるけど、絵付をしているときに力がかかりすぎてしまうと割れてしまう。繊細なのだ。

ぱりん、と音がするわけでもないので、ヒビに気づいたときには大いにショックを受けることとなる。

わたしもショックを受けた。これも勉強だ。

手間暇かけて自分なりにうまく描けたとき思っても、こうして絵付中に割れてしまうことがある。さらに絵付ができても、うまく焼けないことだってある。焼きものはデリケートで、手間がかかるのだ。身にしみてそう思う。

機械化しても、1000度以上の高音で焼かないといけないことに変わりはない。窯に入れたものが100%無事に焼き上がることはまずない。

ということを、わたし自身、お客さま目線ではなかなかわからなかった。ちょっとした風合いの差が瑕疵に思えることもあった。

産地にいるからこそ学べることがたくさんあるなあ。

もう一枚、素焼きの生地を先生から購入することにした。紫陽花の絵付をした皿、次こそは窯に入れて焼いてもらうぞ。じっくりあきらめず、取り組んでいこう。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。