時間単位の有給休暇をヤメよう。



基準がない時間単位有給休暇。


1日単位だけでなく時間単位で細切れにして使えるようになった有給休暇ですが、有給休暇の使い方には法律による指定はなく、当事者の裁量に任されています。


時間単位の有給休暇でまず問題になるのが、使用単位の設定です。

時間単位で小刻みに休暇を使えれば便利そうに思えますが、有給休暇の使い方には基準がなく、企業ごとに独自のルールを設けて対応する必要があります。

まず、「使用単位」をどうするか。時間単位なので、1時間単位で使えることは思いつきますが、会社によっては1時間だけでなく30分単位、さらに10分単位で刻めるところもあるでしょう。

細かく刻めば刻むほど利便性が増すかのように思えますが、1時間単位しかメニューを設けていないと、「なぜ30分単位で使えないのか」、「10分単位で使えてもいいじゃないか」とリクエストしてくる人もいます。

とんかつ定食を作れるんだから、「じゃあアジフライ定食も作れるだろう」、「ミックスフライ定食はどうだ?」などと、要求に拍車がかかってくる。ありがちでしょう? こういう感じ。


次は、1日何回まで時間単位有給休暇を使えるのかという点です。

1時間なり2時間という単位で使えるのだから、1日に1回と言わず、2回、3回と有給休暇を使う余地が出てきます。

例えば、午前中に2時間の有給休暇を使い、午後に1時間の有給休暇を使う。こんな使い方もできてしまいますよね。

1日単位でのみ使える有給休暇ならば、1日に1回しか使うことはできませんが、時間単位だと1日に2回以上にわたって有給休暇を使えてしまいます。

では、1日に使える有給休暇の回数は何回までなのか。1回までか、それとも2回か、3回か。


利用単位にしても、利用回数にしても、1日単位で有給休暇を使っていれば考える必要がないのですが、「余計なメニュー」を作ったがために「余計な手間」が増えてしまうのですね。




細切れで使う利点は?


先に書きますが、私は時間単位で有給休暇を使うことに反対です。根絶したいぐらいの気持ちです。

いつだったか、5年ぐらい前か、時間単位で有給休暇を使うという企業が出てきて、子育てとか家事で細切れの有給休暇を活用するとのことでしたが、当時は私も「あぁ、それはいいね」と賛成の立場でした。

しかし、時間が経つにつれて、有給休暇をぶつ切りにして使っても、それは休暇とは言えず、言うなれば「有給休憩」なんじゃないかと考えるようになりました。先ほど書いたように、時間単位休暇には基準がありませんから、利用する単位に決まりがなく、利用回数にも決まりがありません。

「メニューが増えるのはいいことだ」そう考えるのも悪くはありません。しかし、メニューが多くなると、迷いが生じますし、メニューごとに設定が変わります。さらに、その設定を決める手間や労力も費やします。

2時間だけとか3時間だけ休暇を使うのではなく、スパっと丸1日休暇を取ればメンドクサイことを考えなくて済みます。

細切れで使って節約しないと有給休暇が無くなっちゃう、というほど消化率が良い職場ならば分からないでもありませんが、有給休暇の取得率が50%を下回るような国なのですから、むしろ1日単位でガンガン使う方が良いでしょう。

http://db2.jil.go.jp/tokei/html/W2402002.htm
労働者1人平均年次有給休暇の付与日数、取得日数、取得率


1日単位ですら細かいぐらいと感じるぐらいですから、もっと高ロットで、例えば3日単位、5日単位で使うのも良いでしょう。

5月のゴールデンウィーク時期、8月のお盆時期、9月のシルバーウィーク期、年末年始など、ドサッと有給休暇を入れこむ余地がありますから、そういう時期にまとめて使ってしまう方が休暇らしい雰囲気が出てきます。



こちらもオススメです。

book764(休暇を廃止しよう。会社独自の有給休暇で一本化。)

book627(有給休暇を廃止すべきか否か。)




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