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各国で違うLGBTの総称

最近、メディアでも「LGBT」(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーといったセクシャルマイノリティの総称)という言葉をよく聞くようになったと思います。

日本において、この「LGBT」という言葉は、2015年東京・渋谷区のパートナーシップ条例が制定されたのをきっかけに主要メディアが使いだし、世間に広まったと言われています。

さて、そのLGBTという言葉ですが、実は各国で総称が若干違います。

カナダ・アメリカ:LGBTQ+という表記です。LGBTまでは、日本のLGBTと一緒ですが、Qはクィア(Queer)のQです。クィアという言葉の意味は、ここで記述すると長くなってしまうので割愛します。「+」に込められた意味は、LGBTQ以外のセクシャリティを持っている人たちという意味で、アセクシャル、クエスチョニング、パンセクシャル等といった人たちが含まれています。実は、このLGBTQ+という表記は最近のもので、以前は「LGBTQ*」というふうにQの右斜め上にアスタリスクマークが付いていました。しかし、アスタリスクマークの意味合いは、「ついでに付記されるもの」といった、LGBTQ以外の存在を尊重されていないネガティブな意味合いがあるということから、「アスタリスクマーク」から「+」へと変更された流れがあります。

オーストラリア:LGBTIという表記です。LGBTまでは日本、カナダ、アメリカと一緒ですが、語尾がI(Intersex:インターセックス)となっています。インターセックスは、日本語で「性分化疾患」という訳語が当てられており、遺伝学上の疾患というふうに捉えられています。インターセックスの人は、どういう人かというと「生まれつき男性と女性の性器の特徴を持って生まれてきた人」のことをさします。個人的な印象ではありますが、「クィアの考え方は、アメリカで生まれた物であり、またその言葉の意味は一定ではないことから、クィアという言葉を入れてないのかな」と思います。

イギリスでのLGBTの総称は確認できていないため、ここでは言及を控えます。確認が取れたら、こちらで別途ご紹介できればと思っています。

日本におけるLGBTの総称から始まった本投稿ですが、最近では、日本のLGBTメディアでカナダ・アメリカと同様の「LGBTQ」という表記も見るようになってきました。個人的には、LGBTのことに関して先進的と思われている北米圏に右へならえして、そのままLGBTQという言葉を使うことには若干の抵抗感を覚えます。日本ならではのLGBT文化を紹介していきたいということであれば、「オカマカルチャー」とか「オカマアイデンティティ」っていうのは、どうだろうなぁなんて妄想したことがありますが、、、。皆さんは、どう思いますか?

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