色々な心の性と好きになる対象

こんにちは、

今回は、見過ごされがちな心の性(性自認)と、好きになる対象(性的指向)について紹介していければと思います。

性自認が見過ごされて理由として、「男の体で生まれてきたら、自身は男で反対の性を好きになるのが当然であり、普通」と思われている価値観があります(もちろん、これは女性側にも当てはまります)。

これは、「男の体で生まれてきたら自身を男と思うのは当たり前だろう」という価値観でもあります。よって、「体の性=心の性」として捉えられてしまうので見過ごされてしまいます。

しかし、性自認はそんな紋切り型に捉えられるものではなく、色々あります。

シスジェンダー(cisgender):生まれついた体と自身の心の性が一致している性自認

トランスジェンダー(transgender):生まれついた体の性と心の性が一致しておらず、自身の理想とする性に移行する性自認

一般例:男性から女性になるトランスジェンダー(male to female transgender)、女性から男性になるトランスジェンダー(female to male transgender)

Xジェンダー(non-binary):男でもなく、女でもない性自認(または、男でもあるし、女でもあるという人も)

*Xジェンダーはどうやら日本語英語らしく、カナダでx genderと言ったら、「何それ?」と返され、説明したところ、「あー、non-binaryだね」と言われた記憶があります。確かに未知を意味する「x」より「非両義的」というnon-binaryの方がわかりやすいな、という印象を持ったのは良い思い出です。

次に紹介するのは、誰に性的魅力を感じるかという「性的指向」です。性的指向を考える際に基準にするのは、自身の性自認です。よって、トランスジェンダーで異性愛者という人もいます。

異性愛 ヘテロセクシャル(heterosexual):反対の性を好きになる性的指向

同性愛 ホモセクシャル(homosexual):同じ性を好きになる性的指向

両性愛 バイセクシャル(bisexual):男女両方の性を好きになる性的指向

全性愛・汎性愛 パンセクシャル(pansexual):男女の垣根なく、その人自身を好きになる性的指向

無性愛 アセクシャル(asexual):人を好きになるが、性的興奮や性行為は必ずしも必要ではないという指向

ざっくばらんではありますが、性自認と性的指向についての紹介でした。性自認のところでは3つしか紹介できず、特にトランスジェンダーやXジェンダーの場合、人によって理想とするものが違うので細かい言及は避けました。また、性的指向に関しても、クエスチョニング(questioning)、クィア(queer)(これら2つは性自認も関わってくる)、ソフィオセクシャルなど、ここでは長くなってしまうので割愛しました。後々、ご紹介できればと思います。

個人的な意見ですが、性自認にしろ性的指向にしろ、究極、個人で違うのでこういうふうにカテゴリー分けするのにどこまで意味があるだろうと思ったりします。また、カテゴリー分けをすると分断が起きます。ただ、その一方で「自分は~だ!」というふうに自覚し、帰属意識ができ、自己肯定感を増すのに一役買います。なんだか考え出すと、どうどう巡りになってしまい分からなくなってしまいます。

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