ソーシャルSNSの小紅書は闇が深すぎて異常
大家好!
中国マーケットを毎日チェックして、その情報を発信しているイマチュウのバヤシ(@muraba1)です!
今日はソーシャルSNSで最大勢力を誇っている小紅書(RED)についてです。
小紅書ですが日本でもクライアントから依頼でやりたいと言われることもありますが、ウチのスタンスは
小紅書はやめときましょう。
です。
なぜそういう結論になったかも踏まえて小紅書の闇の部分(日本プロモーション会社はあまり書かない)をお伝えします
小紅書(RED)とは
小紅書(RED)についての説明は他社の記事等が詳しいです
登録ユーザー数は3億人以上、月間アクティブユーザー数(MAU)は1億人以上とプラットフォームとしては巨大な存在感を示しています
何よりも発信内容を見て即購入できるソーシャルECの機能は今までのSNSと一線を画すパワーを持っています。
ネット用語で「种草」という言葉があり、
种草はネット上で消費者に認知のきっかけを与え、購入意欲を掻き立てる。意識づけのことで、小紅書はその効果を与える最良のプラットフォームと言えるでしょう。
一般的な消費者の流れとしては
①SNSで商品への購入欲望を高め(种草)
②他のサイト等で情報を調査し
③ECサイトで購入
という流れですね
小紅書はフェイク記事ばかり
そのSNSからECへの導線作りは良いんですが、小紅書内でKOLと呼ばれる人達がやりすぎているのがフェイク記事の拡散です
例えばこのリングは
これを付けたら3日で痩せる
とか
1週間でこんな細い腕に!
とか
1週間で超美白に!
とか
こういうのはほぼ画像処理していますし根拠もないものが多いです。
正直あまりにフェイクが多く信頼性を担保することができない。というのが小紅書に対する印象です。
それでも若い女性を中心に根強い人気SNSになっているのも事実です。
こういう口コミレビューも購入や、グループ内での相互口コミによって形成されていることが多いです
小紅書のKOLを目指す人はそのやり方を教えるグループ等に所属することがあるのですが、そこで教えてもらうかわりにやらされるのが商品の拡散手伝いです。
中国にいると自分のSNSのタイムラインが商品シェアばかりの人いると思いますが、そういう人はこういう状況に陥りがちです
フェイク蔓延でアプリダウンロード不可の措置に
実際に小紅書は2019年の夏に規制が入り、誇大広告やアダルトの内容が多すぎるということで、アンドロイドのアプリダウンロードができなくなった時期がありました。
ただしその後すぐに規制解除されてダウンロードできるようになっています。
フォロワー・口コミ・リツイート 全て買える
あとKOLのフォロワー数は水増ししている可能性があるので、発注する際にフォロワー数だけを追うのは危険です。
上記だと、架空アカウントではなくて、実際に存在するアカウントのフォロワーだと10人で10元(160円)とか
普通にSNSで毎日のようにフォロワー販売の広告流れてくるので誰でも買うことができます
ただなぜそこまでして小紅書でKOLになりたい人が多いかというと、それは現時点で稼げるSNSになっているからです。
例えば10万人のフォロワーがいるKOLだと企業の商品紹介案件は3000元(5万円)程度と言われています。
例えば月に10件の案件広告を対応すれば50万円の収入が得られる世界なので、会社勤めよりも高収入を得ている人も多く、KOLを目指す人は後を絶たないのです。
だれでもKOLになれますよ。という詐欺も
ただ実際にKOLを育成するとうたっている業者やオンライン講座の多くは受講者を騙しているような内容も多いです
無料レッスン中に指導した内容通り書いた記事が爆発的に読まれるように仕組んでおき(コメントやシェア・リツイートをこっそり買う)自分にもKOLになれる可能性があると錯覚させ、その後さらに詳しい有料講座へ誘導するのです。
最後に2019年小紅書の記事は多くの違反行為、誇大広告、フェイク記事として処理されています
443万記事のフェイク記事
2128万のアカウント停止
14億元のフェイクによる商品被害
まとめ
今現在でも小紅書は中国のソーシャルECの最大プラットフォームとして多くのユーザーと利用者を獲得しているのは事実ですが、一方でフェイク内容も蔓延している世界だという認識も持っておくことも必要と思います
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