急に具合が悪くなる


まだ1回しか読んでいないし、読みたてなので、まとまっていない。毎度全部自分に落としちゃうんだけど。なんておこがましい。おこがましいと知りつつ、まとめずに書き並べる。あとで読んだら恥ずかしいだろうな。

私はこのお二人が好きになったし、こういう関係を紡げるような人と偶然出逢えたらいいな、と。

宮野さんの言葉で、「不運という理不尽を受けた先で自分の人生が固定されて行くとき、不幸という物語が始まる」とあった。これは私もずっと考えてきたことで、不運と不幸は違う。不運であったとしても不幸ではない。

大きな病気ではないけれど、昨年損なわれた自分というものを体験し(おそらくまだ少しその状態が続いているけど)、その時何を思ったか。なぜか、「くそ、このままでは済まさないぞ、この経験をなんとかマネタイズしてやる!」と。そしてなぜか突然勉強を始めたりして自分の行動を訝しがっていたけど、「不運に怒り、学問の力で不幸に立ち向かおう」としていたんだと腑に落ちた。無意識のどこかで自分の人生を引き受けて、作っていこうともがいているんだな、まだ希望はあるんだなと。

意図的に点になって、できるだけ乱されず、自分だけで生きていきたいと思っていた。それって一体なんなのか知りたかったけど、それが「世界への信と偶然性に身を委ねる勇気」がないってことなんだな、と。あれもこれも自分がうまく言語化できなかった、自分の中にある何かがこの本の中にあって、泣けた。「世界への信と偶然性に身を委ねる勇気」を取り戻して生きていきたいと思った。引受ける勇気。共に踏み跡を刻んで生きることをする覚悟。

自分の思考なんてお二人に比べてミジンコみたいなものだと思うけれど、これからなにを学んで思考を深めていったらよいのかたくさんのヒントをもらえた。4月から哲学と文化人類学選択しておいてよかったなー、と。

この本を読み終えるのが勿体無いけど、早く読みたいみないな変な感覚になって最後をちょっと曖昧に読んでしまった。ちゃんと向き合わないと。読み返すときっとまた感想も変わる。今日感じられなかったことでも、後日またちゃんと感じることができればそれでいいかな。その変化を知るためにもこの恥ずかしい感想は残しておいた方が良いんだろうな、と。

https://www.shobunsha.co.jp/?p=5493



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?