ドラクエウォークで、自分も一緒にレベリング!【ドラゴンクエストウォーク】

アプリゲームの『ドラゴンクエストウォーク』を半年前のリリース当初から1日も欠かさずに続けている。
元々ドラゴンクエストが大好きで、9までのナンバリングはほぼプレイしていたと思うけれど、どちらかと言えば映像やストーリー重視のファイナルファンタジー派だった。

ドラクエは映像やストーリーを楽しむというよりは、気持ちの高まる音楽やレベルアップ音を聞きながらキャラや武器を強くしてモンスターと戦うのがただただ楽しかった。

それでもRPGに熱中していると、あっという間に過ぎていく時間がもったいない気がして、心のどこかでモヤモヤしたものがくすぶり、心の底からは楽しめていない自分がいた。
これが格闘技のゲームとかだったら、キャラが強くなれば自分の技術もうまくなっている達成感があると思う。けれどRPGのコマンド入力は簡単で、キャラが強くなったからといって自分が成長したわけじゃない。

そんな長年の、私が大好きなRPGを楽しむ上での切実な悩みを、一気に解決してくれたのが『ドラクエウォーク』だった。

ゲームの中のキャラがフィールド上を歩いて冒険するみたいに、自分も実際に街を歩きながらゲームをすることができる。
これまで多少の後ろめたさがあったキャラのレベリングの時間を、自分のウォーキングの時間に置き換えることができるなんて素晴らしいと思った。

ドラクエウォークがリリースされた秋頃は外を歩くのが気持ちよくて、平日は徒歩で通える場所への行き帰りに30分ずつ、週末には2・3時間ウォークモードでひたすら歩いていた。
低血圧で朝に弱く、体力がなくて疲れやすかった私も、継続して歩くことで体が強くなったのはもちろん、前向きになれたり集中力が増して心まで強くなったような気がする。

ウォーキングの効果は誰もが知るところだけれど、健康のために歩くことが目的だとなかなか気力が出なかったのに、ゲームで目的の地を設定するだけで歩くことが苦じゃなくなるのだから、ゲーム好きにとってのゲームの力は本当にすごい。

思えば、昔の人たちが伊勢神宮へおかげ参りをしたり、四国八十八箇所を巡ったのは、もちろんご利益もあっただろうけれど、日本中からそこへ向かってひたすら歩いたことで体も心も健康になって、無病息災や商売繁盛に繋がったのかも。
今の日本人は車や電車で気軽に参拝できてしまうけど、それだと昔の人たちと同じほどの願いが叶う効果を期待するのは申し訳ないような気がする。

以前ツイッターをしていた頃、トレンドを検索するといつも何かに怒っている人がすごく多かった。SNSで現状への不安や不満を呟いたり、意味なくネットサーフィンするくらいなら、その時間で歩いたほうが絶対にいい。

歩くだけで体も心も健康になり、ゲームの中の世界を救う勇者にもなれる。目的や願いを持って空の下を歩き続ければ、ドラクエウォークは現代のおかげ参りやお遍路さんと言っても過言じゃないと私は思っている。

けれどこの春、外出自粛によってドラクエウォークで外を歩く効果は得られなくなり、家の中でレベリングするしかない状況だった。
運営さんは家でも楽しくゲームができるような工夫をたくさんしてくださったけれど、それでも私のRPGに対する長年の悩みは、やはり復活してしまった。

ひたすらレベリングする時間を無駄にせず、キャラと一緒にどうにか自分も成長できないだろうか。

ドラクエウォークはアプリゲームなので、以前のようにテレビ画面に張り付いて両手でコントローラーを握りしめる必要はない。机の上にスマホを置いて、時々タップすればいいだけだから、その時間でYouTubeを見ることも、他の手作業をすることもできる。

ならば!と私が考えたのが「オリジナルドラクエウォーク」だった。自分専用の基本職5つと上級職5つを設定して、キャラと同じようにレベリングして知識や技術を習得する、そんなゲームを自分のために作ってしまえばいい。

まず、自分がなりたい職業を考える。そしてレベル1から50までに必要な経験値を、やることリストとして難易度順に易しいものから計画する。その作業自体がもうすでに楽しかった。
もちろん計画するだけでは意味がないので、実際にレベリングするのをサボらないように、宣言として私のオリジナルドラクエウォークの内容をここにも簡単にまとめておこうと思う。

基本職

【戦士】→ 読書家
Lv1で必要な経験値は1冊、Lv50では50冊。シリーズものはその巻数と同じレベルで読む。

【僧侶】→ ミニマリスト
生活を豊かにしてくれる本当に必要なものと十分な備蓄品以外を断捨離して、シンプルライフを目指す。

【武闘家】→ ブロガー
このnoteの記事は7本目だから今はLv7ということで、50本目まで続けられるように頑張ろう。

【魔法使い】→ スープ職人
辰巳芳子さんの「いのちのスープ」や、有賀薫さんみたいに365日の毎朝のスープを作れる人になりたい。

【盗賊】→ ハンドメイド作家
自粛期間中にLv1のインナーマスクの手縫いからスタート。Lv2のプリーツマスク作りを継続中。
(お店で日本製マスクを入手した時はリアルにRPGのアイテムをゲットした時のような感動があった!)

※追記【踊り子】→ミュージカル愛好家
舞台でも映画でもミュージカルが好き。

※追記【遊び人】→旅人
47都道府県ウォーク旅と初の海外旅行へ。
いつかブロードウェイを観に行きたい!

上級職

(戦士Lv50+武闘家Lv50)
【バトルマスター】→ シナリオライター
一度は諦めた道だけど、楽しんで書き続ける。

(僧侶Lv50+魔法使いLv50)
【賢者】→ 美魔女
年を重ねても美しい女性になる。

(武闘家Lv50+盗賊Lv50)
【レンジャー】→ DIYキャンパー
転職できるようになったら、このオリジナルドラクエウォークみたいにオリジナルどうぶつの森を考えよう。

(戦士Lv50+魔法使いLv50)
【魔法戦士】→ 野菜ソムリエ
資格取得の勉強と家庭菜園に取り組む。これもオリジナル農場生活ゲームのような感じで楽しむ。

(戦士Lv50+僧侶Lv50)
【パラディン】→ 清掃マン
清掃マイスター。上級職では最優先でレベリングする予定。掃除が好きなので将来的にはメイン職業にしたい。

※追記(踊り子Lv50+遊び人Lv50)
【スーパースター】→英語をマスター!

本家のドラクエウォークのレベリングは、4キャラとも基本職は全部Lv50まで、上級職は1職目がLv55まで、2職目がレベル50くらいまで進んでいる。早くオリジナルでも追いつきたい。
(※追記、レベル上限解放されたので上級職1職目を先にLv65にしたほうがいいかも…)

これほど存分に楽しませてもらっているドラクエウォークではあるけれど、今のところ私は無課金で、キャラは強くなっても武器はそれほど強くなっていない。
ただ配布ジェムやマイレージポイントで引いたガチャの中で、運良く当たった2つのピックアップ武器が書聖のつえとボルケーノウィップなので、賢者と魔法戦士のメラ属性で相性もよく大活躍してくれている。

「課金は負けではない。強くなるための手段です」と大好きな宇野昌磨選手も言っていたので、課金したい気持ちはすごくあるのだけど、今の私の限られた課金予算はすべて宇野選手につぎ込まれているのでもうしばらくは無課金で頑張りたい。

でもいつか必ず、強くなるための課金というよりは、楽しんだ分だけの感謝の課金をドラクエウォークにしようと思っている。

そして私がドラクエウォークを楽しむ上で欠かせないのが、YouTubeのドラクエウォークの実況動画だ。特にTEMAKIさん、Nottinさん、Bananaさん、ぎこちゃんさんのいわゆるD4を中心に、自分では引けないガチャ動画を見て楽しみ、解説を参考にして強敵やメガモンスターを攻略し、高難度にも挑んでいる。
もはやドラクエウォークのゲームを楽しんでいるのか、YouTubeでドラクエウォークのゲーム実況を楽しんでいるのか、わからなくなりつつある気もする。

けれど間違いなくドラクエウォークのおかげで、この半年は毎日が本当に楽しかった。そしてこの先もドラクエウォークを思う存分に楽しみたい。

ここからは、ドラクエウォークの話題ではないのだけれど、私の大好きな宇野昌磨選手が最近YouTubeで名前と顔を出して、友人とゲーム配信を始めたことがファンの間で話題になっている。

私みたいに喜んでいるファンがたくさんいる一方で、スケートをしている姿にしか興味がないというファンもいて、それはゲームの楽しみ方が人それぞれあるように応援の仕方もいろいろあっていいと思う。
ただ、ゲームやYouTubeをすることへの批判だったり、スケートだけしていてほしいと文句を言うのはおかしい。応援している選手になぜファンが、永遠に高潔な戦士であれと望むのだろう。

極めつつある職業で次のレベルアップに必要な経験値がどれほど膨大か、努力しても成長をそれほど感じられないレベリングの時間ほど苦しいものはなく、ゲームそのものが嫌いになることもある。
転職してまた次々とレベルが上がっていく楽しさを感じながら、2つの基本職を掛け合わせて、さらに強い上級職を目指せるなんて素晴らしいのに、なぜ一途にひとつの職業を極めることだけが素晴らしいと決めつける人がいるのだろう。

芸人さんでもジャニーズのタレントさんでも、笑いやアイドルの他に、俳句でも料理でも何かのオタク知識でもいいのだけど、別のジャンルのレベルも上げて、両方を生かした個性で活躍をされている方は上級職だなぁと感じることがある。

宇野選手もスケーターとゲーマーの両方を真剣に楽しんでもいいし、掛け合わせてユーチューバーになってもいい。keptさんとのコラボが実現したのも、今の時期に並行してレベリングを頑張ってきたからで、引退してからじゃなく今やりたいことをやるから面白いんだと思う。

応援記【5】ではぼかして書いたけれど、宇野選手の場合、たとえゲームであっても多くの人に見られるという意識の中で普段の力が出せるように戦いの場数を踏めるというのは、スケートの試合にも良い影響があるかもしれない。
たとえなかったとしても、逆に良くない結果に結びついたとしても、好きなことをして失敗したり恥をかいたり後悔したりする人生のほうが、何も挑戦しないでレベリングしないで過ごす人生よりずっといい。

何の職業かに関わらず、人前で何かをする場合の経験値はひとりでやる時よりはるかに高い。
このnoteも日記に書いてもいいのだけど、公開で書くことで考察力や文書力がより鍛えられたらいいなと思って、勇気を出して楽しんで書いている。

人生はレベリングだと私は思う。

戦いに勝った者ではなく、レベリングを楽しんだ者がほんとうの勇者だ。そんな思いで、私は今日もドラクエウォークに励んでいる。