人の投資の上に成り立っているということ

人の時間をどこまで使っていいか。

自分の欠損に気づき、それを他人で埋めようとしない。

買い物でなかなか決められない人がいる。

そんなことは誰にでもあると思います。

でも、それに丸一日、丸二日と付き合うことになったとしたらどうでしょうか。

それもけっこう嫌なのですが、その人が楽しんでくれたのなら、まだ全然大丈夫です。

相手の幸せによって、自分も気持ちが幸せになります。

ただ、これ以上は耐えられないな、と思うときがあります。

それは、買い物が終わった時に、「付き合ってくれてありがとう」や「待たせてごめんね、つかれたよね。」

という一言がない場合だと、僕は思います。

百歩譲って、そんな言葉なんてなくても、気の置けない人同士なら、まだまだいいのです。

それも大丈夫です。

ただ、どっと疲れてしまうのは、買ってもなお、まだ「これでよかったのか」と悩み、ずっと自分だけの世界にいる人だと分かった時です。

そういう人はいつまでもいつまでも自分だけの世界にいて、他人が投資した時間の上に自分のご満悦なショッピング悩み時間を充実したことに気づいていないのです。

いや、気づいてはいるのだと思いますが、その時点ではそのことには思いが至らず、まだ、自分の手にした商品が良かったかどうかだけにとらわれていたりします。

僕は自分の幸福を最大化するのに自己中心的(正しくは利己的)になればいいと思っています。

この迷っている人はどうでしょうか。

僕は、この人の幸せは、ものを決めることではなく、人を道連れにして悩むところにあるのではないか、と思います。

ただ、この人はそのことに気づいていません。実際にはものを悩んで決めることが楽しいと思っています。

なぜなら、気づいていたら反応は買い物後の反応は全く違ったものとして表れるはずだからです。

気づいていない人は、「休もうか」の一言が出てきませんし、むしろ、

「なんでそんな不満そうなの?」

「一緒にいて楽しくないの?」

「なんで黙ってるの?」

といった言葉が出てきてしまうようです。そして、「同じように楽しんでくれてないのが悲しい」となって、どんどんおかしくなっていきます。

いや、違うよね。

自分が自分の時間を満喫している間に、あなたは他人を消費していたんだよ。

他人のその人は精いっぱいがんばったよ?まずはそこに気づこうね。

本当に利己的になろうとするなら、他人の機嫌がいいことで自分が成り立つことを知っています。

だから、他人の機嫌を損なわない範囲を探り、その中で自分の幸福の最大化を図ることが全体の自己幸福化だということが

理解できていると思うのです。そして、時間というのが人に共通の戻らないアセットであることを理解しているし、その消費を最小限にすることが利己的であるという主義にかなうものだと思っていると思います。だからこそ、他人がいてくれることで自分はより幸福になるし、感謝ができるような気がします。

中途半端な自己中心だと、さきの買い物のように、他人との関連性の中で自分がより幸福になるということになかなか気づけていないのではないでしょうか。

他人があってはじめて自分の買い物ができるような状態だと、他人の価値が全然分からないのではないでしょうか。

つまり、まずは一旦、自己完結を目指し、自分の中で買い物を楽しめるようにする。

その上で、他人を巻き込み、より楽しもうとする。そういう順番じゃないでしょうか。

迷うのが楽しいならそれでいいんです。

それに気づきましょう。そして、それに合う人と時間をともにして、自己幸福の最大化を図るのがよいと思います。

おなじくらい迷うのが好きな人を探して、その人の買い物にも付き合ってあげてください。

迷っても「きめる」のが楽しいという人、それもそれでいいんです。

なら、他人の意見をたくさん積極的に引き出したり、取り入れたりして、相手もたのしませつつ、自分も楽しみましょう。

自分の趣味趣向と合わない人をむりやり付き合わせても、それはうまくいかないでしょう。

友達や兄弟姉妹もあなたというパズルを埋めるための万能ピースではないのです。

パズルのピースを自分の好きなように曲げて合わせようとしても、それはうまくいきません。

壊れてしまいます。大事に、大事に扱ってください。

それでこそ、自分が大事に扱われるということになります。

自分のことを徹底的に考えるというのはそういうことです。

ちゃんと自分のかけたピースの形を捉えるということ、必要な場合には相手に負担のない範囲でその欠損に付き合ってもらうということ。

まずはその形を捉える(迷うのが好きなのか、買うのが好きなのか、など)ことでだいぶ心が楽になると思います。

むしろ、ゴールに近いです。

これって難しいことを言ってるんでしょうか。

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