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感情ジェットコースター・再び (モブサイコ100Ⅲ)


第9話 2022/12/1

こんばんは、七番です。
東京ではパルコをジャックしたり、展示会が始まるようでワクワクしますね。グッズ展開も常に怒涛の勢いです。
しかし、ついに…ついにアニメ最終章が始まってしまいました。
待って、待ってくれ、何も心の準備が出来ていないんだ。本当なんだ。でも容赦なく始まるんだ…。
 

おまけ漫画⑨


この霊幻という人間は本当にONEさんだからこそ生み出されたキャラだなあというのをひしひしと感じます。このいい奴過ぎず、悪い奴でもないバランス感覚がすさまじいです。
初めは、ためになること言う…さすが相談所所長…としか思わなかったですが、何回か読む内に、これ、お金返してほしくてこうしたのか…?と思えてきて、なるほどでした。
しかし、霊幻のいろんな表情が見られ、ときに、弟子の気配を感じさせるところがまた良いですね。ここでは(どこまでそうかわかりませんが)自分のためにアドバイスを与えていた部分もありますが、本編ではモブのためにシンプルなアドバイスをする辺り、モブに対しては気負いが違うんだろうな…と思わされました。
 


本編

電話シーンが神演出

あの間とか、話し方とか、声のトーンとか。BGMもなくドキドキする、物音だけ自棄に響く、リアルな感じとか。壁をカリカリしたり、ずっと動いてたり、相手の返事で細かく反応しちゃったり、表情変わったり、座ったり立ったり、落ち着かない感じが本当に丁寧に描かれていて感激しました。電話する前のドキドキまで全部伝わってきて、モブと一緒に…いや、律とおんなじ気持ちで見守って、母と同じ気持ちでそわそわして、応援したくなりました。

等身大の中学生

好きな女の子との思い出の夢が、告白編(アニメではモブ編)の始まりって感じでいいですね。確かに今後もカギになるシーンですもんね…。モブの周りの子が皆ほとんど告白の経験がないの、中学生らしくて微笑ましいです。律だけはツボミサイド(ハッタリだけど)まで知っているので、結果的に、律が一番フラれたときの事を真剣に心配してるのも、その姿が兄の背中をまた一歩押しているのも、本当におもしろい兄弟です。

心身の成長

本当にアニメならではのこだわり演出なんですが、ボールを受け止め、蹴り出せるようになったモブ、走っても息切れしなくなったモブ、アニメ1期2話のリライト(?かな?)の演出、刺さりました。筋トレから思考が一歩進んでたり、皆に相談したり、名前も覚えてないけど助けた命からも応援されたり。この1期から3期までの積み重ねで今があるのが感じられて嬉しかったです。

すべての演出で急降下

花屋を出てから、もう、カットが、画角の切り取り方が、何か違うじゃないですか。BGMがないじゃないですか。とおりゃんせが響くじゃないですか。それでも!あ、猫が危ない!助けられて、不穏回避良かった~…と気を緩ませてからの………うう。正直飛ばされた角度とかがなんかリアルに見えて、しんどくて、あまり最後は見返せていません…。
 


原作(99話)

「どこがいいの?」の余白、モブが学校を出てから相談所に行くまでずっと頭の中でかんがえてたんだろうな、という余韻があって好きでした。
全体的に、引っ越しの話を聞いた辺りも、コマの大きさから、受けた衝撃の大きさを物語っています。
電話のシーンの余韻がよくて、誌面にのりきらない台詞の中でもモブは必死に頑張ってたんだなあというのが伝わってきて、なんかもう、泣きたくなります。
生徒会がなければ同行してた律を、当時はおもしろいな…と思っていたのですが、おまけ⑦を見るに、小さい頃から本当に兄とずっと一緒にいて、兄の頑張りを一番近くで見てきていたからこそ、その発言になるんだろうな、と感じてしまいした。
皆ありがとう、のモブは、胸を張って、花束も持って、落ち着いていて、表情も心なしか明るくて、その姿に嬉しくなりますね。故に…ラストの痛々しいモブ…やめてくれよお…。
 

まとめ

ただの恋する中学二年生なモブへの感情が、アップダウン激しくジェットコースターしていました…。優しく見守らせてくれ…と思っていたら急降下しましたね。
超能力者がたくさん出てくる少年漫画なのに、1話まるっと全部、男の子が真摯に想い人へ告白する準備をする過程だけを描いているのが、そしてその中にこの作品の第一話からの主人公とその周りとの関係性の変化や成長がふんだんに散りばめられているのが…モブサイコらしくてたまりませんね。大好きです。
本当にモブの頑張ってる姿に、自分が勇気づけられる気がします。周りも温かい人ばかりですが、それは縁もあれど、モブ自身で積み重ねて築いていった人間関係の賜物でもあるんでしょうね。ここにエクボがいないのが寂しいです…。
花束をもらって歩き出すあたりからもう胸が痛いです。モブサイコ(に限らずですが)はよくオチのための盛大な前フリをされていて、そのギャップが大好きでもあります。アニメは特に、その前フリの演出をさらに強化する印象がありまして、その最たるが、個人的には二期第8話のマラソン回からの執着100%のくだりなのですが、それを思い出すような展開でした…。モブを応援したい!この告白を見守りたい!そんな優しい気持ちでいっぱいになった所で、思い切り告白の邪魔をされる、というか未来、どこいった??

予告も初のテルver.で、いよいよそれぞれのアツイ回が待ち受けます…!テル回絶対泣きそうだし、テルということはつまり次は…⁉心の準備が出来ません…!!

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