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今週のCASE・MaaSプレイヤー:ミナミホールディングス・ティアフォー・ブレインフォー/AI教習システム

事業内容とコメント:運転免許証取得のために自動車教習場に通い、指導教官を助手席に乗せてクルマの運転を学んだ経験のある方は多いと思います。そんな自動車教習所の指導教官役をAIが担うと言う「AI教習システム」が開発されました。
このシステムを開発したのは長野県にある南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングスと、自動運転システムの開発を手掛けるティアフォー、そして同じく自動運転向けAIの開発を手掛ける名古屋大学発のベンチャー企業であるブレインフォーの3社。
各社はAI教習システムの事業化に向けて、次の2フェーズに分けて段階的な取り組みを進める予定だと言います。

<フェーズ1>
高齢者・ペーパードライバー向け教習や企業研修へAI教習システムを導入し、教習所構内においてAIによる運転技能検定及び教習を実施。

<フェーズ2>
フェーズ1の実績及びティアフォーの公道における自動運転実証実験の経験をもとに、教習所構外にも対応したAI評価モデル及びシステムへと発展。

自動車教習所は現在人材不足による指導員の負担増加や、高齢ドライバー向け運転技能検定の受入難などの問題に直面していると言います。今回発表された「AI教習システム」はこうした社会課題の解決だけでなく、これまで担当指導員ごとに生じていた評価のばらつきの解消も期待できます。なお、本格的なサービス開始は2021年春頃の予定となっています。

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