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命・卜・相

五術、ぜんぶ言えますか?
命(めい) 卜(ぼく) 相(そう) 医(い) 山(せん)

命術と卜術

占い師としてお店に座るときに「最低限、命術と卜術が両方できることが条件」と言われました。「それに加えて、手相ができたら大歓迎!手相は大人気!」と。

例えばいま、飛び込みのお客様から「転職活動をしていて、きょう合格通知が二つきた。A社とB社どちらがいいでしょうか?」と相談されたとします。お客様のご予算は2000円以内で、次のアポイントの時間が後ろに迫っています。

あなただったら何でどうやって占いますか?

わたしだったら「それはそれは、嬉しいお悩みですね」迷わずタロットを広げて、お店に座っていたときだったら「ここの名物、10分1000円タロットメニューでいかがですか?」とご案内して、「生まれつきの適性や方向性まで知りたければ、追加料金でお誕生日を伺えれば、そちらも拝見しますよ」と申し上げるかな。

生年月日のように変わることのない情報を元に占う「命術」と、そのとき偶然に現れる象徴を読み解く「卜術」は、人によって得意不得意や、興味のあるなしが分かれるようです。あなたはいかがですか?

よく言われるのは、頭で論理的に考える人は命術が好きで、直感的にぱっと答えを掴み取るひとは卜術が好き、という話ですが、どうなんでしょうか?確かに 直感型の人が「いろいろ考えると当たらない」とおっしゃったり、思考型の人が開いたカードを前に黙りこくってフリーズしている姿にお目にかかることはありました。

とはいえ、現場ではどちらかをメインに使っていても、どちらも勉強して習得されてる先生が多いでしょう。ということで、どちらもだいじ。

お客様のニーズに応えるには

初めの頃、お店に座ってすぐに気がついたのは、お客様は「いまの悩みを解決したい」「いろいろ話がしたい」場合がほとんどで、まかりまちがってもその場は占い師の占い理論の発表会ではない、ということでした。

駆け出しの時によくありました。さんざん必死に説明したあげくに「そうですか。それで、わたしが聞きたいのは、わたしが●●かどうかってことなんですが」と言われたとき、やっちまったーーーーと、がっくり膝から崩れ落ちるかんじ。あのころのお客様、ごめんなさい。

占い師側が「私の解釈を聞いて!」とあれもこれも全部詰め込んで喋りたくなるのは、占いの勉強ばっかりしていると、ついつい陥りがちな罠かもしれません。もちろん「大先生の講釈を聞きたい」お客様もいらっしゃるので、ケースバイケースではありますが。

要するに、占いの勉強だけでなく、お客様のさまざまなニーズに応えられるようにするのなら、違った角度から違った視点の占術を身に付けておいたほうがいいよね、という話です。

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占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!