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心をキレイにする方法


日々、気持ちよく生きていくためにも、自分の心の中をキレイにして、日々を過ごすことが大切だと思います。どうせ生きるなら、思うように生きたいものです。
今回は、日常で簡単にできる「心をキレイにする方法」をお伝えします。ここで言う心とは、潜在意識のことです。難しく考える必要はありません。簡単に説明しますので聞いてください。大きく分けて、私たちの意識は2つあります。顕在意識と潜在意識です。

顕在意識とは、私たちが生まれてきて経験したこと、経験から感じたこと、思ったこと、調べた、聞いた、見たなどのことから認識していること。(それが真実かどうかは関係なく)

潜在意識とは、自分で認識しているかどうかは関係なく、実は、自分の心の中の多くを占めている意識。(例えば、自分ではそういうつもりでなくても、心の中では「〇〇が苦手だ」という意識が強くあるなど。)

つまり、顕在意識は、意識している意識。潜在意識は、意識していない意識、無意識ということになります。私たちは、どうしても、経験したことから世の中や自分のことをわかっているつもりになってしまいます。でも、実際には、自分の心、自分が意識していることは、潜在意識にある意識が支配しているのです。そのため、自分では、ポジティブな意識を持っているつもりでも、心の奥では、それをさせない意識が根付いていて、よくなっていかない、よくなっていけないということが起きます。そうならないように、自分で潜在意識を書き換えて、望んだ意識で自分をコントロールできるようになろう!というのが、この「心をキレイにする方法」です。潜在意識にある意識、簡単に言えば言葉ですが、その言葉が実際の自分に影響を与えて顕在化(現実化)させてしまうということについて、もう少し説明します。よくない方に出た場合の例として、潜在意識に、「不満」という言葉があるとします。潜在意識は、主語は関係なく、その言葉を顕在化(現実化)させます。そのため、「不満」という言葉がある場合、「自分に対する不満」も「他人に対する不満」も「この世に対する不満」も区別できません。とにかく、「不満」に意識が向いてしまうということが起こります。実際に起こることはこういうことになります。日々、生活する中で、自分の何かに不満があることが気になる。何かの事象や現象を見て、その中の不満を拾い出し、気にしてしまう。他人の言動や行動の不満にだけ意識がいってしまう。そして、このように不満ばかり言っている自分の人生に不満が生まれ、不満に溢れた自分になります。よい方に出る場合は、同じ原理でその言葉に意識が無意識に向くようになりますので、「楽しい」という意識が潜在意識に入っていれば、自他問わず、楽しいことに意識がいき、楽しいことに繋がることを探し、見つけてきます。「楽しい」に意識がいっていますので、見つけた楽しそうなことへのモチベーションはありますよね。だから、その楽しそうなことに意欲的に向き合え、楽しくなるようにできるということになります。実際にそれ自体が、ものすごく楽しいわけではなくても、その中に楽しさを見出すことができる。小さなことで楽しめる人になります。

前者は、いつも、不満を探す人。
後者は、いつも、楽しいを探す人。
どちらになりたいですか?

みんな、後者ですよね。そうなるには、潜在意識によい言葉を入れればいいのです。仕組みは簡単です。でも、潜在意識によい言葉を入れるには、まず、潜在意識によい言葉を入れる場所をつくる必要があります。潜在意識には容量があります。携帯電話のストレージみたいなもので、いっぱいになると空きがないため、入れたいものが入れられないということが起こります。生きてきた中で、知らずのうちに潜在意識に入ってしまった言葉を整理して、いらないものは捨てる必要がある。その空き容量を増やす方法を「心をキレイにする方法」とします。もちろん、その後、よい言葉を入れる必要があるのですが、それ以上に大事なのは、まず、無意識に入っている言葉を出して、キレイに掃除すること。たとえ、空で何も入っていなくてもキレイですよね。何も置いていない部屋と同じです。何かが足りないかもしれないですが、キレイです。キレイな部屋をつくって、今後、自分が意識していきたいことを入れる準備をする。だから、年末年始の大掃除をイメージして、このタイミングでお話しています。


では、「心をキレイにする方法」をお伝えします。

①文句を言わない。
②文句を言ってしまったら取り消す。
③事実を再確認して、正しく解釈する。

まずは、これを7日間やってみましょう。

すでに、入ってしまっている言葉を取り除きたい。そうするには、どうすればいいのか。先程、お話した通り、潜在意識にある意識は、無意識に繰り返し意識されてしまいます。「繰り返し」がポイントです。繰り返すことで、次の繰り返す意識が生まれます。ですから、繰り返さなければいいのです。繰り返さないことで断ち切る。そうすることで、徐々に潜在意識の部屋の中が空になっていきます。先程の不満の話で言えば、いつも、何かの文句を言ってしまうという人(心の中でも声に出してでも)。文句でなくても、人の意見に反対意見を言いたくなってしまうことや、それに似たような思考の癖を見つけて、その流れを断ち切ります。癖になっていますから、そう簡単に最初からゼロにはできませんね。少しずつで大丈夫です。「文句を言わない」と決めましょう。この文句とは、言っても意味のない文句のことです。言うなら、本人に直接、伝わるように、そして、伝えれば改善されることを言ってください。自発的な意見や正当な批判は、ただの文句を言うとは違います。そこは気をつけてください。「文句を言わない」が、すぐにできたらいいのですが、癖なので、つい言ってしまうと思います。もしも、心の中でも言葉でも、誰かや何かに文句を言ってしまったら、「いやいや、違う、取り消します。あの人は〇〇だからそうしたのであって、私が文句を言うことではありませんでした。」と心の中でいいので言ってください。例えば、車を運転していて、前の車がゆっくり走っていることにイライラして、「何やってるの、早くしてよ」と思ったら、取り消してください。自分が急がないといけなくなったのは、ゆとりを持って行動しなかったからであり、法定速度を守って走るのは当然ですから、急いでいようといまいと変える方がおかしい。最低でも、他人は無関係ですよね。駅の改札口やエスカレーターなど似たようなことがあると思います。仕事の作業スピードでも同じです。改善できるように伝えるのならまだしも、ただ、遅いということに文句を言っても早くはなりません。「不満」や「否定」が潜在意識にあるから、何か対象を探して文句を言ってしまうという現象が起きてしまいます。これを逆に、結果の現象を意識的に変えることで、元となる潜在意識の言葉を薄れさせ、継続することで取り除くことができます。しかし、ずっと、文句を言って、取り消すことを繰り返していては意味がありません。文句を言うことは変わっていませんからね。これは、継続することでなくなってきます。度々、やっていきますと、文句を言っても取り消すと自分でわかっていますので、取り消すことが面倒になります。それであれば、最初から文句を言わなければいいので、そのうち言わなくなってくるのです。癖が強力な場合は、根気がいりますが、継続すれば、必ず、結果が出てきます。潜在意識の部屋をキレイな部屋にして、生きていく上で意識したい言葉を潜在意識の部屋に並べて、自分の意識をコントロールしましょう。これができれば、同じことをしていても、見えてくる世界が変わります。まずは、7日間継続します。7日間、継続していくと、徐々に文句は減り、その文句が減った自分に対して、とても気持ちよく感じるはずです。気持ちがいいから、もっと、言わないようにできるモチベーションが生まれます。その良い循環をつくることが大切です。7日間やって、気持ちいいと思ったら、そのまま継続してください。そのうち、継続するということを意識しなくても、心に文句は出なくなっていますから、その時「心がキレイになった」ことになります。


ここまでが、心をキレイにする方法ですが、そのキレイになった部屋に新しい言葉を入れて、潜在意識を書き換える方法もここに書いておきます。心がキレイになったら、嫌でも、よいことを意識し始めるようになり、書き換えられていきますが、より意識的にできるように説明しておきます。方法は、潜在意識に並べたい言葉を自分に言うこと。言葉を言うタイミングは、寝る前や朝起きたばかりの時、ぼんやりと椅子に座っていたり、しばらくの間、感性を使うことをした直後などに、潜在意識に並べたい言葉を3回、言ってください。できれば、声を出した方がよりいいです。他人に言うような言い方ではなく、自分で自分に言うという意識を持って内に向かって言ってください。言うべきタイミングに共通するのは、「ぼーっとしている時」です。頭が冴えていて、家事や勉強、お仕事がはかどるような時は不向きです。最初にお話しました通り、顕在意識は、潜在意識と真逆です。思考が冴えていて、知識や論理的な思考が働いている時ですので、最も潜在意識に繋がりにくい時だと思ってください。そのため、いつも、考え事ばかりしている人は、特に気をつけないと顕在意識ばかりで生きていることになってしまいます。本能的、本当の感情、感覚、感性が潜在意識で、極めて理性的な状態が顕在意識です。顕在意識がいけないのではなく、自分の思考癖を変えるには、潜在意識を書き換える必要があるということです。これを使って、これからの自分の思考をデザインしましょう。



私は、昔、まさに、心の中で文句ばかり言っている人で、その始まりは自分への不満でした。そこから、自分以外への不満を見つけることが得意となり、どんな欠点をも見つけ出す洞察力が身についてしまったくらいです。仕事を始めてからも、食の世界の評論家のように、いつも、何かを対象にして批評、批判していました。その洞察力により、店の経営やレシピなども欠点を見つけ、修正することに活かせていますので、すべてがよくないことではありませんが、それは結果論であり、心は穏やかではありませんでした。いつも、そうしている自分に疲れ果て、自分が、また、違う理由で嫌いになり、そこから抜け出すために実践したのが、この「心をキレイにする方法」でした。

それぞれ、皆さん、いろいろあると思いますが、

変えられない人生などありません。

少しでも多くの人のお役に立てれば嬉しいです。






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