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【推理パズル】五十部警部の事件簿

事件その56

XX県にある猫穴用水池に女性の遺体が浮かんでいた。

江戸時代にできたその用水池はかなりの広さと深さがあり、
釣り人も多く訪れていたのが、
夜釣に来ていた者が明け方になって、
ようやく浮いている遺体に気が付くまで、
誰も怪しい物音や人影を見てはいなかった。

検死の結果、身長が153cm程で肺と胃に水は無く、
索状痕が首にくっきりとしていた為に、
他殺と断定された。

しかし、被害者の身元については確認が難航した。
ようやく、用水池から10キロほど離れた農園で働いていた女性ではないかとの通報が寄せられた。
だが、それ以上の情報はなく、
捜査は手詰まりとなっていた。
地元の批判もあり、XX県警は伝手を頼り、
五十部警部に事件捜査の補助を依頼した。
承諾した五十部警部の指揮の元で、
事件を洗い直した結果、
以下の重要な手がかりと証言を掴んだ。
 
その農園で働いていた女性は四人。

高見 静江、今井 朱美、牧 恵子、沢 花江。

その農場には身長170cmの女性が一人いる。
他はそれ以下である。
 
170cmの女性はXX県の出身者だが、牧恵子、沢花江、高見静江は他県の出身者である。

四人の中の一人は占いが得意であった。

遺体発見の前夜、高見静江と被害者、
そして占いが得意な者は、占いを巡って口論となった。

沢花江は以前に170cmの女性は、
占いが得意というより、妄想性の精神病ではないかと語っていた。

被害者と占いの得意な者は同じ中学の出身であった。
 
五十部警部は被害者を特定できた。それは誰かな?





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