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五十部警部の事件簿の解決編


事件解決 56-60


事件その56の解決。
 
被害者は沢 花江。


 
事件その57の解決。
 
五十部警部はオート三輪の荷台にあった血のしみに着目していた。
もし、小村のいう通り、最初から遺体だったとしたら、それほど大きな血の染みはできないはずだ。遺体の男は荷台に載せられてからも、生きていたからこそ、出血が広い染みとなって残ったのだ。
 


事件その58の解決。
 
使用人の男は部屋に駆け込んだと証言している。
なら、床には泥の足跡があるはずである。
彼は嘘をついている。
 
 
事件その59の解決。

内乃利子は何も聞かれないうちから事件と発言している。
事件と分かったのは、坂木刑事の報告があってからのはずである。
彼女が佐藤を裏切り殺害したのだった。
また、ヒロポンに毒を入れたスパイも彼女であった。
 



事件その60の解決。
 
その日は風も無い蒸し暑さだった。
帆付きの小舟で川を遡るのは難しいだろう。
漕いだとしても磯谷は女性である。
彼女は嘘をついている。

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