アポロの俳句 夏 三
倉敷の大暑ジーンズストリート
日報に記せぬ言葉蝉しぐれ
ソーダ水注ぐ銀河のほとりかな
玻璃鉢に零れぬやうにさくらんぼ
手花火をくるくるしをる双子かな
(解説)
①岡山県は国産デニムの発祥地です。倉敷美観地区は、鬼滅の刃好きにおすすめの情緒豊かなクールスポット。ですが、団体でのご旅行は今しばらくお控えください。大暑は
たいしょ と読みます。夏の日の暑さです。
②誰にも言えないこと、ましてや文書にできるはずもない気持ち。作者は仕事で何か面白くないことがあったのでしょうね(笑) 季語は せみしぐれ です。騒がしい蝉のこえが無情を受け止めて、残響とともに夕べは更けはじめます。
③ぼくたち地球人は、もれなく銀河に含まれます。当たり前のことをあえて言葉にしてみると、今あるささやかな幸福に気付けるかもしれません。ソーダ水 が季語です。銀河そのものに注いでいるように読めますが、そのイメージもまた詩であると思います。
➃玻璃鉢はガラスのうつわのことです。はりばち と読みます。透き通ったガラスのはちに、なにをこぼさないように入れるのかと思ったところで、 さくらんぼ の体言止め。ごろごろと音が聞こえますか。 接続詞 に をあえてふたつ使いました。リフレインが活きていると思います。傑作の風格ある句です(笑)
⑤今度は夜の景です。こんな風に手花火で遊んだこと、多くの人が懐かしく思い出せましょう。しかし双子がぱっとでてくることで、この句はある意味多くの人の記憶にない神秘的なイメージを想起させるのです。もちろん 双子 と くるくる というオノマトペは呼応します。 しをる とあえて加えることによって、回る手花火の動きがいつまでも終わらないような雰囲気になりました。
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お読み下さりありがとうございます
これからますます暑くなります
どなた様もお心お体をご自愛なさって
この素晴らしい世界を生きてください
アポロの俳句はいつもみんなの俳句です
友愛🐾
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