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脱炭素社会

EU諸国の影響を受けて、日本でも2030年までにCO2の排出量削減に伴い、市販される自動車を100%電動化する方針が発表されました。

これにより日本における自動車メーカーはエンジンのみの車両は販売できず、燃料電池などを装備したハイブリット車や、水素を使用した環境にエコな自動車にシフトされる。

これについては甚だ疑問しかない。
『エコ』は『エゴ』などと揶揄され、地球環境に配慮したモノではなく、誰かのための利権でしかないこともあると言えます。

そもそも『well to wheel』という考えと『tank to wheel』 という2種類の考え方があり、日本は前者で、EU諸国は後者。
さらにCO2排出権の取引による、ビジネスのからくりを理解する必要があります。

マツダが2019年に出した論文(*1)には、
CO2排出量は電気自動車(BEV)とガソリン車(GE)では、製造工程における排出量も加え、且つ原子力発電による電気供給だとして、20万kmでようやくガソリン車の方が上回る結果に。
だったらずっと乗れば良いと思うかもしれない。リチウムイオン電池は充放電を繰り返すほど性能は落ちていく。そしてそこまで乗らないうちに買い換えるのがメーカーの作戦でもあるから、結果的にどちらが良いかということになる。
リチウムイオン電池と車体を構成するアルミニウムなどの製造工程におけるCO2排出及び環境汚染には計算に加えず、人々の暮らしにおいて、給油するのが少ないという論理でハイブリッド車は販売されている。

CO2排出権において利権を握ってるのは、主に中国の電池メーカー。そしてテスラもそうです。
世界中の自動車メーカーの作るハイブリッド車及び電気自動車はこれらの企業から買っています。
そして進行中は原子力発電を促進させている中国にも何かしら策略を感じます。

それに付随して、国内における脱炭素社会実現の裏にはしっかりと原子力発電の再稼働がセットになっているということ。
果たしてそれが正解なのか?

エネルギー資源・水資源における問題は多岐に渡り多くの課題が山積状態です。
自分たちでも、環境問題を考えなければなりません。
決してキーワードやわかりやすい言葉に踊らされてはいけません。

(*1)・・・Estimation of CO2 Emissions of Internal Combustion Engine Vehicle and Battery Electric Vehicle Using LCA
https://www.mdpi.com/2071-1050/11/9/2690


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