楽々人生号、海から次の目的地へ

海での時間を過ごした
お客様と車掌さんと運転士さんは
自分の感覚と
海の感覚が
混じり合うのを感じ
大きな海と
一体になるような感覚を
身につけていた。

満足して
汽車に戻って
寝室に入るお客様

お腹がすいて
食堂車に
向かうお客様

車掌さんと
運転士さんは
一足早く
身支度を整えて
食事をすませていた。

お客様全員
汽車に戻ってきたので

運転士さんは
汽車を
はしらせるじゅんびをして
海の中をゆっくりと
歩くように
走らせた。

運転士さんは
先ほどまで
海の中を
泳いで見てまわって
素敵な場所を
みつけていた。
その場所に
向かうまでも
可愛い
海の生き物が
訪ねてきて
人なつっこく
話しかけてきた。
ゆっくりと
歩くように
汽車を
走らせるのは
運転士さんの
オシャレな
演出だった。

寝室は
それぞれの
お客様に合わせた
場所にあった。
お年を召した
お客様は
食堂車と
ロビーの近くの
寝室になっている。
すべて
個室になっていて
トイレも
お風呂もついていて
素敵な机と椅子
姿見鏡も
備わっていた。
「ご用事は
メモでお申し付け下さい。」
机に素敵なメモとペンが
置いてあった。
ひとりのお客様が
"どういう時に使うのだろう?"
そうおもったら
"メモを書くと
鳩が窓の外までやってきて
そのメモを持っていって
必要なものを
その大きさに応じて
小さくて軽いものなら鳩
大きくて重たいものなら
誰も見たこともない
大きくて力強い鳥が
数羽で
はこんできます。"と
イメージが
入ってきた。



素敵な夢を見たように今を生きて行きたい。