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2021年7月の記事一覧
「私たちは、ホロコーストとその影響をいまだ十分には理解していない」|ホロコースト最年少生存者たち|レベッカ・クリフォード【序章公開】
「生き残れて幸運だったね」
「どうせ何も覚えてないだろう?」
「家族と再会できてよかったじゃないか」
それって、ほんとう?
2021年8月27日に、柏書房からレベッカ・クリフォード著『ホロコースト最年少生存者たち――100人の物語からたどるその後の生活』が刊行されます。
記憶も、本当の名前も、家族に対する愛着も持ち得なかった者が、「自分の人生」を取り戻すことなど可能なのか? そんな問いを
言葉の「手垢」に目を凝らす|『まとまらない言葉を生きる』刊行記念対談|荒井裕樹×はらだ有彩
5月に刊行された文学者・荒井裕樹さんの著書『まとまらない言葉を生きる』の帯には、「テキストレーター」として活躍中のはらだ有彩さんによる推薦の言葉が並んでいます。
直接の面識のないお二人ではありましたが、荒井さんから「ぜひ一言御礼を伝えさせてください。ついでに軽いお話でも……」と打診をしたところ、「私もぜひ一度ご挨拶したいです!」とはらださんもご快諾。今回の対談が実現しました。
お二人は日
火事になってから火を消しては遅い
■問題は解決し、課題は達成する
問題は、基準よりも下回った異常
問題を解決しても向上はしない
課題は基準よりも高い目標への弊害
課題は達成する必要があり、
そのために問題は解決されている状態
であることが理想
火事になってから火を消しては遅い問題を解決すること【処置】と課題を達成する【対策】は大きく違います。
例えば火災が起きたときに
➡火を消す➡︎また火災が起きたら➡火を消す
➡︎また火
妖怪と音楽シリーズ1 妖怪と音楽の誕生 ―恐怖克服の人類史
上の一文は、三島由紀夫がエッセイ集『小説家の休暇』の中で、語った言葉です。三島は音楽を怖いものだと考えていました。同エッセイ集の別の項で三島は、放射能への恐怖も書いていますが、それとほとんど変わらないトーンで、音楽への恐怖も語っているのです。
我々は、現代音楽やホラー映画のBGMなど一部の音楽に対して怖いと感じることはあっても、音楽そのものは恐怖の対象にはなりません。しかし、実は音楽の発展に、“恐
「稼げること」を「やりたいこと」にしていないか?
■売れなかったらバンドを辞めるの違和感
こういった発言をするバンドマンは
音楽をお金儲けや承認を得る手段にしている
音楽が好きなのではなく、
音楽という手段で飯を食うという生活に
憧れている
稼げるから好きなこと
好きなことでお金が稼げてしまっていること
この二つは、全く性質が異なる
↓電子書籍になりました。
「稼げること」を「やりたいこと」にしていないか?
副業ブームにより本業以上に
【エッセイ】地下室から見た青空
大衆に共感を得る文章よりも、自分が心から書きたいことを尊重して。アンダーグラウンドの帝王を目指すべきか。お風呂で髪を洗いながら考えていた。王道かオルタナティブか、その二つだけが、文芸の道ではないとは思うけど、最近、方向性に悩んでいる。
そこでふと忌野清志郎のことを想う。彼はロックンロールの王様であり、界隈のシンボルとして君臨していたが、初期のRCサクセションはフォーク編成で、アンプラグドな演奏を
2人が今いる日本は、空の見える「監獄」なのか…映画「東京クルド」
クルド人は、中東のイラン、イラク、シリア、トルコにまたがる地域に数千万人が暮らす民族。現在の世界に「クルド人国家」といえるものはなく、クルド人は、彼らが暮らしている国の政府や多数派民族との間で何らかの問題を抱えている。不安定な地域情勢が原因で海外に逃れた者も多く、ヨーロッパなどの欧米で一家で代を重ね、故国を知らないクルド人も少なくない。
この映画は、そうしたクルド人のうち、日本で育ち、日本の教育