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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

分かち合いは強者の特権

分かち合いは強者の特権

ツイッターを眺めていると「お金がないと家族なんて作れない」という叫びがバズっていて、とても不幸なことだなと思った。もちろん、僕自身も長年お金のない暮らしをしていて、しかも四季折々の病み方をしていたから、お金がないということが家族を作る、パートナーを得ることに対してとても不利だということはわかる。

その一方で、パートナーシップの本当の価値は「お金がない」ときにこそ生きて来る。二人で一つの生活を作り

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議論で、人を殴らない

議論で、人を殴らない

尊敬する先輩と呑んでいるときに、「優秀だが惜しい人」の話をしたことがある。

「うちの会社にAさんという人がいるんだけど。Aさんはすごく優秀だけど、『議論で人を殴ろうとする』んだよね。この間も同じチームの人がAさんと違う意見を言ったときに、それが間違っている理由を沢山並べてひたすら批難して、相手が萎縮してしまって結局その場はAさんの意見が通ったんだけど」

うーん、と先輩は唸って続ける。

「議論

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自己責任論 VS みんなで支え合う論。 経済的にお得なのはどっち? データに基づいて検証してみた結果…

自己責任論 VS みんなで支え合う論。 経済的にお得なのはどっち? データに基づいて検証してみた結果…

和の国、なんて言われることもある日本ですが、実は「自己責任論」がとても強い国です。

人がビジネスに失敗して苦境に陥っていても、ひとり親で歯を食いしばりながら子育てをしていても、若者にこづかれながら貧しい老後の生活をおくっていても、そこで多くの人が口にするのは

「だって、自己責任じゃん」

という言葉です。



これに関して、面白い統計があります。

世界各国で行われた貧困問題への意識調査(

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ペン画技法書『ペンで描く』にハマった話

ペン画技法書『ペンで描く』にハマった話

こんにちは、普段ツイッターで絵の練習成果をツイートしている者です。
漫画を生き生きと伝わる画面で描きたいなをコンセプトに練習しています。

さて、最近『ペンで描く』というマール社さんが出している本を買いました。名著。今のところ、11章の途中まで読んでます。

今日はこの本にハマり倒しているという話をしたくてわざわざnoteを開設するに至りました。このパッションを吐き出さずにはいられなかったのです。

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【初心者向け】知ってる?フィルムとデジタルの「現像」の違い。そして大事な「フィルムのデータ化」の話。その1【6/30 2訂版】

【初心者向け】知ってる?フィルムとデジタルの「現像」の違い。そして大事な「フィルムのデータ化」の話。その1【6/30 2訂版】


「現像ちがい」の話ある日Twitterに流れてきた、とあるブログ記事。

中に掲載されている写真は非常に美しいものも多く、読んでおられる方にも共感されている方、写真に感嘆する方など、好意的な表現が多く見られたのだが……だが。ここには一つ、重大な間違いがある。

そう、フィルムの「現像」は、デジタルの「現像」と根本的に違い、お店では客側からの特殊な要請(*1)がない限りは、同じ仕上がりでなければな

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今治タオル騒動は、このままいくと必ず再発する

今治タオル騒動は、このままいくと必ず再発する

A「ノルマをこなすために大わらわなんだ。夏の怪物騒ぎで作業が大幅に遅れてるし・・・。」

B「よくまあ行政指導とか入らないね。あたしが警備員やってた頃はも少し余裕があったと思うけどなあ。」

外国人労働者「ハイ」(通りすがりに挨拶する)

A「ハイ」(挨拶を返す)

A「人手がね、アットーテキに足りねえのよ。せっかく仕事に慣れてきた外国人クビにしちゃったりするんだもの。」

B「なんで?」

A「

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女性の「声」が剥奪されるディストピア的現在。クリスティーナ・ダルチャー『声の物語』評

女性の「声」が剥奪されるディストピア的現在。クリスティーナ・ダルチャー『声の物語』評

アメリカのあらゆる女性から、言葉が奪われた――。大統領の強制的な政策のもと、すべての女性の手首に、一日100語以上を喋ると強い電流が流れるワードカウンターがつけられた……。
「ありえない」世界を描いているはずなのに、読んでいるうちに背筋が寒くなってくる。もしかしたら、これはまぎれもなく、わたしたちが生きている「今・ここ」ではないのか?
“21世紀版『侍女の物語』"と激賞を浴びた、いま、この時代に読

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国の名は ――北アフリカ編

国の名は ――北アフリカ編

世界には196の国があるが、それぞれの国の名前には意味がある。

行ったことがある国、名前しか知らない国、馴染みのある国、名前すら怪しい国、様々だろう。

先住民の文化と植民地の歴史が大きく影響しているアフリカの国々、53ヶ国についてcreditcardcompareサイトの「文字通りに訳した国の名前」という情報から眺めてみたい。

まずは北アフリカ。地中海に接する北アフリカの国々は、アフリカであ

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「毒親」から離れた彼女には「教育」という光があった(山崎繭加)

「毒親」から離れた彼女には「教育」という光があった(山崎繭加)

山崎繭加の「華道家のアトリエから」第2回
“Educated: A Memoir”
by Tara Westover (タラ・ウェストオーバー)  2018年2月出版

New York TimesのベストセラーのリストをチェックしKindleで買って読む、ということをたまにしている。リストに数十週間以上ランクインしている本は、やはりひと味違う。この1年ぐらいだと、ミシェル・オバマ夫人の回想録“B

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6歳で「移民」になった少女が15年かけて書き上げた半生記〜『ふるさとって呼んでもいいですか』ができるまで

6歳で「移民」になった少女が15年かけて書き上げた半生記〜『ふるさとって呼んでもいいですか』ができるまで

はじめまして。大月書店編集部の岩下結といいます。
今日は、私が編集した新刊をご紹介させてください。

ちなみに私、当年とって40歳。編集者としての仕事歴は18年になります。たくさんの本を担当してきましたが、今度の本はその中でも特別に思い入れのあるものです。
なんといっても、企画したのが15年前、それがやっと世に出るのですから!
15年かけて書いた著者と、待ち続けた私、どっちが気が長いんだか。。。。

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