- 運営しているクリエイター
2019年6月の記事一覧
分かち合いは強者の特権
ツイッターを眺めていると「お金がないと家族なんて作れない」という叫びがバズっていて、とても不幸なことだなと思った。もちろん、僕自身も長年お金のない暮らしをしていて、しかも四季折々の病み方をしていたから、お金がないということが家族を作る、パートナーを得ることに対してとても不利だということはわかる。
その一方で、パートナーシップの本当の価値は「お金がない」ときにこそ生きて来る。二人で一つの生活を作り
議論で、人を殴らない
尊敬する先輩と呑んでいるときに、「優秀だが惜しい人」の話をしたことがある。
「うちの会社にAさんという人がいるんだけど。Aさんはすごく優秀だけど、『議論で人を殴ろうとする』んだよね。この間も同じチームの人がAさんと違う意見を言ったときに、それが間違っている理由を沢山並べてひたすら批難して、相手が萎縮してしまって結局その場はAさんの意見が通ったんだけど」
うーん、と先輩は唸って続ける。
「議論
自己責任論 VS みんなで支え合う論。 経済的にお得なのはどっち? データに基づいて検証してみた結果…
和の国、なんて言われることもある日本ですが、実は「自己責任論」がとても強い国です。
人がビジネスに失敗して苦境に陥っていても、ひとり親で歯を食いしばりながら子育てをしていても、若者にこづかれながら貧しい老後の生活をおくっていても、そこで多くの人が口にするのは
「だって、自己責任じゃん」
という言葉です。
…
これに関して、面白い統計があります。
世界各国で行われた貧困問題への意識調査(
女性の「声」が剥奪されるディストピア的現在。クリスティーナ・ダルチャー『声の物語』評
アメリカのあらゆる女性から、言葉が奪われた――。大統領の強制的な政策のもと、すべての女性の手首に、一日100語以上を喋ると強い電流が流れるワードカウンターがつけられた……。
「ありえない」世界を描いているはずなのに、読んでいるうちに背筋が寒くなってくる。もしかしたら、これはまぎれもなく、わたしたちが生きている「今・ここ」ではないのか?
“21世紀版『侍女の物語』"と激賞を浴びた、いま、この時代に読
「毒親」から離れた彼女には「教育」という光があった(山崎繭加)
山崎繭加の「華道家のアトリエから」第2回
“Educated: A Memoir”
by Tara Westover (タラ・ウェストオーバー) 2018年2月出版
New York TimesのベストセラーのリストをチェックしKindleで買って読む、ということをたまにしている。リストに数十週間以上ランクインしている本は、やはりひと味違う。この1年ぐらいだと、ミシェル・オバマ夫人の回想録“B
6歳で「移民」になった少女が15年かけて書き上げた半生記〜『ふるさとって呼んでもいいですか』ができるまで
はじめまして。大月書店編集部の岩下結といいます。
今日は、私が編集した新刊をご紹介させてください。
ちなみに私、当年とって40歳。編集者としての仕事歴は18年になります。たくさんの本を担当してきましたが、今度の本はその中でも特別に思い入れのあるものです。
なんといっても、企画したのが15年前、それがやっと世に出るのですから!
15年かけて書いた著者と、待ち続けた私、どっちが気が長いんだか。。。。